弥生以前

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地球ダイナミクスと鬼の仕業

説明しがたいことを説明しようとして、鬼の仕業とする例はいくらでもある。突然やってくる自然災害やどこからともなく広がった流行り病。悪さをするのが定番だが、怪力を発揮するのも鬼ならではだ。総社市奥坂に「鬼の差し上げ岩」がある。この巨岩を組み立て...
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悠久の時を駆ける滝水

天地がひっくり返る。ありえないことを表現する例えだが、実際に起きていた。農作業に「天地返し」がある。これは下層の土を空気に晒すことで微生物を活性化させ、有機物の分解を促進する土壌改良である。確かに下と上の土を混ぜこぜにするのだが、本日のレポ...
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小さな古墳の大きな意義

我が国の古代には様々な謎があるが、前方後円墳の出現もその一つだ。あの形はいったい何なのか。前やら後ろやらは後世の人が勝手に決めたことだ。鍵穴というが、当時そんなものはなかったし、今の鍵穴はそんな形状ではない。前方後円という墳形が一気に全国展...
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弥生初期のお墓スタイル

最近の墓にはスタイリッシュなデザイン墓があり、中にはグッドデザイン賞を受賞したものもあると聞く。形あるものには流行があるが、現在一般的なお墓の形は江戸時代後期に普及した。それ以前は五輪塔が多かったようだ。古墳時代はその名のとおりお墓の時代で...
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「玄武岩」発祥の地

見事な柱状節理で知られる玄武洞が昨夏から有料化された。私が訪れたのは一昨年の冬だったから、少々ラッキーだったのかもしれない。天空の城として知られる竹田城も、行こう行こうと思っているうちに有料化(平成25年)され、行かずじまいとなっている。ふ...
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尾根上にある古代の大霊園

墓地の地図記号は墓を横から見た形である。以前の記事で青山霊園の墓についていくつか書いているが、林立する無数の墓碑からお目当ての著名人を探すのは大変だった。地理院地図を見ると墓地の記号も林立している。青山霊園は美濃郡上藩主の青山家の下屋敷跡に...
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千代に八千代に三億年

君が代は小学生の頃から意味も分からず歌ってきた。式典を厳粛にする呪文に節をつけて唱えているように思えた。「さーざーれー」「いーしーのー」が「さざれ石」で、細かい石を意味することを理解するのには、かなりの歳月を必要とした。さざれ石が巌(いわお...
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瀬戸内に立つ神の岩

横たわる石を見てもなんとも思わないが、石が立っていれば不思議に思う。イギリスにストーンヘンジという謎の石柱群がある。高いものでは7mもあるそうだが、宇宙人とか巨人ではなく、紀元前2800~前1100年ごろに人によって建造されたものだ。我が国...
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大ヶ山奇岩アドベンチャー

山の頂上は尖っているという一般的なイメージを覆してくれるのが、平頂峰(キャップロック)である。キャプスロックと似ているが関係ない。有名な山では美ヶ原が平頂峰だそうだ。今日は天気がいいので、岡山県を代表する平頂峰と奇岩巡りに出かけよう。津山市...
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青谷上寺朗くんのふるさと

昨年に復元された青谷弥生人は、今年になって「青谷上寺朗(あおやかみじろう)」と名付けられ、そっくりさんグランプリまで開催された。上寺朗くんはそのへんのおニイちゃんの顔をしている。もちろん発掘された頭蓋骨に肉付けしたものだが、その頭蓋骨からは...