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源義朝、逃走中

入浴中に暗殺された人物といえば、西洋史ならフランス革命のマラー、日本史なら源頼家か源義朝だろう。心も身体も無防備にして疲れを癒しているというのに、そこを狙うとは卑怯千万。本日は、平治の乱後、再起を図ろうと落ち延び、無念の最期を遂げた義朝ゆか...
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万寿姫、危機一髪!

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉があるが、なかなか思い切ることはできないものだ。できないからこそ物語になる。その物語は私たちに困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。今日は16歳の娘が見せた自己犠牲の精神に学ぶこととしよう。武雄市西川...
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鎮西八郎、チェスト!きばれ!

源為朝(ためとも)は身長が2mを超えていたという。『保元物語』に「為朝は七尺許なる男」とある。プロレスラーかいな。ちっちゃな頃から悪ガキで13で不良と呼ばれ、九州に追放されるがさらに大暴れ。鎮西八郎と呼ばれた為朝ゆかりの地は、鎮西つまり九州...
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祝・西国三十三所草創1300年!

「御朱印」をいただくより、酒をいただく「御酒飲」がいい、という罰当たりなダジャレがある。その気持ちはよく分かるが、ここは少々我慢していただき、今年が西国三十三所草創1300年に当たることから、「西国三十三所」ゆかりの天皇を紹介するので、お付...
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ささやき橋と音無川の伝説

酒を我慢しようとすると「飲んじゃえば」と悪魔がささやく。耳元でささやかれるのなら、愛のささやきがよいが、ついぞ聞かない。ならばと、一人でささやくと、つぶやきにしかならない。「ささやき」を漢字で書くと「囁き」だが、「私語」とも「細語」とも「耳...
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井戸掘り名人、菅原道真公

干拓地に住んできたので、井戸を使った生活をしたことがない。ましてや井戸を掘ったことがあるわけない。だが最近は、DYIで井戸を手掘りする人もいると聞く。うまく水が出たなら、水道代が大助かりだ。今日は菅原道真公自らが掘ったという井戸の話である。...
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平安京で退治されたUMA

総アクセス数が34万を突破しました。心より感謝申し上げます。今後とも精進してまいりますので、よろしくお願いします。では問題です。頭はサル、体はタヌキ、手足はトラ、尾はベビ。これはいったい何でしょう? ほとんど哺乳類で一部が爬虫類の特徴を示す...
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芦屋は『伊勢物語』の街

「業平橋(なりひらばし)」は、橋の名前としては珍しい。その由来は、日本史上最強のプレイボーイとして名高い在原業平(ありわらのなりひら)である。このブログでは、『伊勢物語』屈指の名場面「都鳥」ゆかりの地として、埼玉県春日部市の「業平橋」を紹介...
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紅葉踏み分け鳴く鹿の

聞こえてくる泣き声には、事件性を感じて怖くなるが、動物の鳴き声なら風情さえ感じる。カエルやセミの音を聞けば、今年もこの時季になったか、としみじみとした気持ちになる。哺乳類の鳴き声は犬や猫なら日常的によく聞いているが、詩情がそそられることはな...
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二度の政変に遭った親王

書道に詳しい人なら「伊都内親王願文(いとないしんのうがんもん)」をご存知であろう。格調高い行書で、三筆の一人橘逸勢の筆跡と伝えられている。運筆のリズム感が絶品だというが、私には分からない。願文の内容は天長十年(833)、内親王が土地を現在の...