室町 徳川氏発祥の地 大河ドラマでは、いよいよ徳川家康が天下を狙って動き始めた。我々は結果を知っているから、すべては家康の手の内にあったんだなと感じてしまうが、実際はどうだったのだろう。天下餅をすわりしままに食っただけではなかったはずだ。今日は彼の先祖の話である... 2011.09.04 室町
室町 室町の博愛思想 博愛思想といえば赤十字社である。日本では西南戦争、世界ではイタリア統一戦争におけるソルフェリーノの戦いが、赤十字社設立の契機となったことは有名である。しかし、敵味方の区別なく人の命を大切にしようという考えは、決して近代の産物ではない。藤沢市... 2011.09.02 室町
室町 龍が地上に現れた場所 真夏の旅では水を見るだけで涼感が得られる。私は干拓地で育ったせいか清冽な湧水を見たことがなかった。それゆえ浅間山麓の古刹の池に湧く水のことは忘れ得ない。長野県北佐久郡御代田町大字塩野の真楽寺に「大沼の池」がある。水の清さにではなく、藻の鮮や... 2011.07.11 室町
室町 鉢かづき姫の故郷 私は間違っていた。“鉢かつぎ姫”だと思っていたら「鉢かづき姫」だった。鉢を頭でかついでいるではないか。そうではなかった。頭にかぶることを「かづく」というのだった。寝屋川市寝屋に「伝・寝屋長者屋敷跡」がある。説明板があるのでそれと分かるが、見... 2010.12.10 室町
室町 赤松氏の名水 水がペットボトルで売られているのを初めて見た時、水にお金を出すのか、と思ったものだ。今ではよく分かっている。おいしい水は簡単には手に入らないことを。環境省選定の名水を求めてポリタンクを持って出掛ける人は多い。今日は播磨の守護大名、赤松氏が選... 2010.10.15 室町
室町 母の面影、息子の肖像 母を訪ねて三千里のマルコと浄土真宗の蓮如上人、母を思う気持ちは古今東西同じなのだと思う。母は人の原点であり、かけがえのない存在である。今日は蓮如上人の母の話をしたい。 福山市鞆町鞆の本願寺に「蓮如上人の母の墓」といわれる石塔がある。この“時... 2010.09.18 室町
室町 『小栗往還記』を歩く 松本徹の『小栗往還記』は旅に誘う名著である。中世と現世を行きつ戻りつしながら物語が進んでいく。小栗判官の生きんとする力,照手姫の直向きな愛,そして,運命の出会い。架空の世界とはいえ,現実にもそうであったろうかと思わせる語り口。道端の祠の礎石... 2009.06.28 室町
室町 花は咲けども山吹の 歴史に詳しくないはずの母が小さい私に繰り返し語ってくれたのが,太田道灌の故事である。国定教科書に掲載されていたというから,母は,学校で,あるいは物語好きの祖父から聞かされていたのだろう。おかげで,有名なあの歌は,おそらく私が最初に憶えた和歌... 2009.03.12 室町