安土桃山

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城を守る大規模な畝状竪堀群

山城は天下統一の直前にもっとも進化を遂げた。大規模な堀切、横堀、そして畝状竪堀。もちろん眺望は欠かせない。主要な街道に睨みを利かせるのである。こうした山城は戦国大名が雌雄を決した場所に多く残っている。本日は毛利と宇喜多の決戦地、久世盆地から...
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光秀の母、はりつけの虚実

ブログ開設以来の総アクセス数が71万を突破しました。関心を寄せていただきましたことに心より御礼申し上げます。今後もみなさまのご旅行に有益な記事を提供してまいりますので、ご覧いただければ幸いに存じます。大河『麒麟がくる』では、明智光秀の好敵手...
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難所の峠にある奇勝と光秀の城

衆院選が近付き、各地で立候補表明が相次いでいる。誰でも立候補できる民主的な選挙制度なのだが、国会議員が家業のような世襲政治家も多いようだ。立候補者は地盤看板を引き継ぐことができるし、選ぶ側も「あの人の息子さんならいんじゃね」という具合だ。こ...
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春日局の三歳児神話

『春日局』は昭和最後にして平成最初の大河ドラマであった。しかし、まったく見ていない。そもそも興味がなかったのだが、それ以上に見る余裕が物理的にも精神的にもなかった。黒歴史を私は生きていた。春日局について認識するようになったのは、『江~姫たち...
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都鄙の面目、之に過ぐべからず

日本史上最大の謎と言われる本能寺の変。事実関係での争いはほとんどなく、学問的には大したことではない。邪馬台国の場所のほうがよほど大問題である。それでも本能寺がこれほどまでに人気なのは、光秀の動機が不可解だからだ。かつて動機は遺恨説が主流だっ...
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南蛮に消えた武将と幻の城

異才ダンス集団コンドルズのメンバー小林顕作さんは、Eテレのオフロスキー役のほか、大河『真田丸』で明石掃部を演じたことでも知られている。その明石掃部は大坂夏の陣で敗北し、討ち取られたとも逃げおおせたとも言われているが、このような話もある。17...
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秀吉の播磨攻め、最後の攻防

ブログ開設以来の総アクセス数が70万を突破しました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝し、今後も旅のお供となるよう記事となるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。信長最大の危機は天正六年(1578)に訪れた。もっと危機感...
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官兵衛の次男はどこで生まれたか

黒田熊之助という名はあまり聞かないが、大河ドラマに登場した歴史上の人物である。『軍師官兵衛』45話「秀吉の最期」の冒頭で、その悲劇的な死が描かれた。父官兵衛や兄長政に認められたい一心で朝鮮に渡ろうとし、遭難したのである。その熊之助ゆかりの地...
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因幡街道を押さえる新免氏の城

五輪については批判的か感動的か、いずれにしても感情に訴える記事ばかりが目についたが、歴史家の渡邊大門氏がヤフーニュースに面白い記事を書いていた。フェンシングに宮本武蔵が出場したなら金メダルが取れるという。その根拠は養子伊織の建てた「小倉碑文...
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この両条、肝要の儀にさうらふ

公文書改竄を平気で行う現在の政府にはアーカイブの重要性が理解できないようだが、中国の覇者毛利氏はよく分かっていた。元就や吉川、小早川の出した文書は原本の保管、写しの作成など大切に管理され、「毛利家文書」や「閥閲録」として今日に伝えられている...