奈良 早良親王不死伝説 我が国の三大怨霊は菅原道真、平将門、崇徳上皇とされるが、この三柱をも凌ぐのは廃太子早良親王ではないか。無実を訴えつつ憤死し、怨霊となって数々の怪異事件を引き起こした。鳴くよウグイス平安京遷都を成し遂げた桓武天皇を生涯苦しめ続けたのである。津... 2021.10.10 奈良
奈良 条里制の痕跡を訪ねて 棚田ファンが全国にたくさんいることは知っている。美しい景観や棚田米をアピールして地域活性化に貢献している。同じ田んぼでも条里制のファンやマニアは聞いたことがない。歴史なら条里制のほうが古いのに。問題は景観だろう。棚田の景観は論を俟たないが、... 2021.09.05 奈良
奈良 鉱山で起きた奇跡の物語 2010年に南米チリの鉱山で落盤事故が発生したが、69日後に33名全員が救出されるという奇跡があった。仲間たちの名簿を作り、18日目に生存が確認されるまではわずかしかない食料を配給で分け合ってしのいだという。我が国でも大正15年に現在の福島... 2021.08.31 奈良
奈良 駅を誘致した和気清麻呂 「我田引鉄」という揶揄の句があるように、鉄道の敷設と駅の設置に政治家が果たした役割は大きい。岐阜羽島駅は大野伴睦センセイ、上越新幹線の浦佐駅は田中角栄センセイのおかげだと、まことしやかに語られている。近年も獣医学部の設置に際して、首相とのお... 2021.08.29 奈良
奈良 和気清麻呂、旅に死す? 週刊新潮が7月1日号で「現代の道鏡」というセンセーショナルな表現を含む記事を掲載した。ならば現代の和気清麻呂は誰なのか。週刊誌の記者自身が正義の筆誅を加えているつもりなのだろう。ふん、まったく要らぬ世話というものだ。多額の税が絡むから口出し... 2021.07.13 奈良
奈良 古代和気氏と源平の舞台 「忠」という道徳的価値が失われて久しく、今や肌感覚で理解できなくなっている。かつて忠臣といえば楠木正成であり新田義貞であった。しかし、考えてみれば南朝にとっての忠臣は、北朝にとっての朝敵である。どちらにせよ皇統は守られるという前提があっての... 2021.07.12 奈良
奈良 備前三宮の和気公家臣 三宮と聞いてすぐに思い浮かぶのは、神戸の中心街三宮だろう。地名の由来は三宮神社。生田神社を囲む一宮から八宮の八社の一つである。ただし、普通は社格制度において諸国にある一宮、二宮、三宮を指す場合が多い。先日は美作三宮を紹介したので、本日は備前... 2021.07.09 奈良
奈良 皇位継承は和気清麻呂に学べ ブログ開設以来の総アクセス数が69万に達しました。これもひとえにみなさまのご関心のおかげと感謝し、今後の一層の精進をお約束いたします。現代の“道鏡”「小室圭さん」が潰した「女性天皇」「女性宮家」というスキャンダラスな見出しの記事が『週刊新潮... 2021.07.08 奈良
奈良 学業成就なら虚空蔵大菩薩 「十三参り」という行事があるが、私のうちはしたことがない。13歳のお祝いに虚空蔵(こくうぞう)菩薩にお参りするのである。なぜ虚空蔵か。この菩薩は知恵と功徳が虚空の如く広大無辺なのだそうだ。虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えるとスーパー記憶力が... 2021.05.25 奈良
奈良 羽ばたけ、私たちのゴーサマ お寺の山号は、比叡山延暦寺のように本物の山である場合と、明光山妙勝寺のように嘉字で創作している場合がある。比叡山や高野山などは山の奥にお寺がある。いっぽう、うちの檀那寺もそうだが、まったくの平地にあるのに「○○山」と称する寺もある。むしろ、... 2021.04.13 奈良