大正

大正

祝・酒津樋門完成百年!

真備大水害の悲劇を二度と繰り返すまいと急ぎ進められた小田川付け替え工事が完了し、3月27日に記念式典が執り行われた。バックウォーター現象の危険性を鑑み、被災前に工事計画もできていたのだが、自然の猛威は待ってくれなかった。今回、柳井原貯水池が...
大正

祝・誕生寺土地改良事業開始百年

今は面倒になってしまったが、珈琲をサイフォン式で淹れていた頃がある。理科の実験をしているようなワクワク感があった。サイフォンの原理とはこういうことか、と得心していたが、実のところ全く違っていた。岡山県久米郡久米南町北庄(きたしょう)に「神谷...
大正

戦利品だった水力発電所

便利なものはすべて電気で動く。灯り然り、スマホ然り、もちろんこのPCも、そして自動車の電化が加速している。非常時最大の課題は、電源の確保と言って過言ではなかろう。いっぽう今、世界各国で合言葉のように叫ばれているのが、脱炭素化によるカーボンニ...
大正

津山のモダニズム建築

美作の小京都、津山市の魅力は旧出雲街道沿いにある。令和2年の暮れに城東地区に続いて城西地区が重要伝統的建造物群保存地区、いわゆる重伝建に選定された。江戸の面影を残す城東地区に対して、城西地区は大正ロマンで楽しませてくれる。岡山からわざわざ訪...
大正

シーメンス事件に見る倫理観

内閣の一つや二つ吹っ飛んでもおかしくない重大事が相次いでも、安倍内閣は安泰だったし、菅内閣の支持率も東京の感染者と同じく下げ止まり傾向にある。安倍内閣ではモリカケサクラというオトモダチへの優遇問題、菅内閣では長男が絡む7万円会食、側近による...
大正

有年から播州赤穂へと汽車がゆく

初めて赤穂に行ったというか通過したのは、家族で姫路城に行った時だ。父が山陽本線と赤穂線どっちで行く?と聞くから、乗ったことのない赤穂線がいいと答えた。以来、赤穂線は岡山と姫路を結ぶ線路だと認識していた。赤穂線の中心となるのが播州赤穂駅だ。前...
大正

文豪が暮らした松江城の堀端

美しい街、殊に城下町の風情は堀川によるところが大きい。堀端の木々には街路樹にない優しさがある。木陰に立ち止まって流れがないかのような水面を見れば、次第に気持ちが潤ってくるのを感じる。同じ木陰でも街路樹の下で行き交う車の流れを見つめたなら、人...
大正

大正時代のハイカラ病院

「はいからさんが通る」は、漫画を読んだこともないし映画を見たこともない。それでも南野陽子さんの歌だけは、今も脳内で再生することができる。大正ロマンの世界観を遺憾なく表現しているようだが、どうだろう。私は夢想する。大正時代がさらに数十年続いて...
大正

日本一の南無妙法蓮華経

アラビア書道という世にも美しい芸術がある。イスラムの教えが偶像崇拝を禁じているから、文字デザインが発達したのだという。それは森のようでもあり都市のようでもあり、宇宙のようでもある。宗教においては、美しさとか感動という理屈ではない要素が果たす...
大正

さはれ吾等がかんばせに

コロナ禍で歌うことさえ憚られるようになった。合唱さえ自粛しているのだから、寮歌を肩組んで放吟するなどもってのほかである。とはいえ、今どき寮歌が歌われているのだろうか。ひと昔前の印象はあるが、「栄冠は君に輝く」のような応援歌だから、今聴いても...