古墳

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卑弥呼との太いパイプを持つ人物

前方後円墳は近代考古学が生んだ名称であり、江戸時代には茶臼山、双子塚、車塚と呼ばれていた。それぞれ古墳の形状を何に見立てるかであるが、このうち車塚は牛車に見えたということらしい。牛車と言われてもおじゃる丸のイメージが湧くだけだが、どのような...
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岡本のオサバに立てるヘボソ塚

エア・チェックが死語になって久しい。かつてはFMラジオの番組プログラムで流れる曲を調べ、待ちに待ってラジカセの録音ボタンを押したものである。DJの声と曲の始まる一瞬の隙を逃してはならない。そうしてできたオリジナルテープはまさにお宝であった。...
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かまどと古墳の意外なつながり

ソロキャンプがブームだというが、分かる気がする。大自然の中の夕暮れ、焚き火前のチェアにひとり身を任せれば、何がしかの感慨が湧いてくることだろう。それは、人類が何万年も繰り返してきた営みへの敬意かもしれないし、自然と自分との大きさの対比かもし...
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5世紀播磨の最先端を訪ねて

遠い将来に21世紀を振り返ると、コロナ禍は時代の画期となっていることだろう。かつて世界恐慌にどう対処するかで二つの潮流が生まれ、歴史が大きく動いたのと同じように、この未曽有の厄災への対応で国の命運は決するのかもしれない。近年注目される中国の...
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横穴式石室にもパーテーション

人との間に壁を作らないよう心掛けてきたつもりだが、店とか役所では間仕切りのある光景が当たり前になった。おかげで守られているように思えるし、拒否されているようにも感じる。身も心もオープンにできず、信じるよりも疑うことを前提としなければならない...
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リユースされた横穴式石室

我が国には「もったいない」という美徳があり、古来さまざまなものをリユースしてきた。古墳だってそうだ。石棺の石材は板のように加工されて使いやすく、橋として小川に架けられたり、仏さまに加工され信仰の対象となったりした。豊橋市の大塚南古墳(国指定...
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石舟に眠る二位の尼

「尼ぜ、我をばいづちへ具してゆかんとするぞ。」「君は未知(いまだしろ)し召れさぶらはずや。先世の十善戒行の御力に依て、今万乗の主と生(うまれ)させ給へども、悪縁に引かれて、御運既に尽させ給ひぬ。先づ東に向はせ給ひて、伊勢大神宮に御暇申させ給...
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先進的だった古墳は今

一日の平均アクセス数が140を突破しました。これもひとえに、みなさまのご支援の賜物です。今後とも有益な情報提供に努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。ホテルで盛大に宴会があった頃のことである。帰り道、酔っぱらった勢いで古本屋に入...
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一寸先は闇の巨大石室

鳥取といえば砂丘だとか、梨、カニと、あの東西に長い鳥取県を思い出す。だが「鳥取」は鳥取県だけが独占する地名ではない。この名称は古代の品部で鳥を捕らえる仕事をしていた「鳥取部(ととりべ)」に由来し、各地に遺称地が存在するのだ。備前国赤坂郡鳥取...
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前方後円墳の戦国リユース

石塔が立ち並ぶ墓地は、ご先祖様に感謝こそすれロマンに浸るような場所ではなく、ましてや知らない人のお墓には関心を抱かない。ところが、同じお墓でも古墳となるとイメージががらりと変わる。被葬者は知らない人の場合が多いのだが、「どのような人なのだろ...