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飛鳥

古代芦屋のモダニズム寺院

○○文化が日本史にはいくつも登場するが、内容ではなく名称として秀逸なのが「桃山文化」と「白鳳(はくほう)文化」である。単に時代を示しているのではなく、文化のイメージを端的に表現している。「桃山」は華やかな印象、「白鳳」からは瀟洒で洗練された...
古墳

古代の高級霊園は今

暑い夏のおすすめスポットは、横穴式石室である。古代人のお墓だからゾクッとするというわけではなく、中に入ることができれば実際に涼しい。石が崩れないかとヒヤヒヤするが、千数百年間崩れてないのだから、大丈夫だろう。芦屋市東芦屋町に「芦屋神社境内古...
平安

紅葉踏み分け鳴く鹿の

聞こえてくる泣き声には、事件性を感じて怖くなるが、動物の鳴き声なら風情さえ感じる。カエルやセミの音を聞けば、今年もこの時季になったか、としみじみとした気持ちになる。哺乳類の鳴き声は犬や猫なら日常的によく聞いているが、詩情がそそられることはな...
平安

二度の政変に遭った親王

書道に詳しい人なら「伊都内親王願文(いとないしんのうがんもん)」をご存知であろう。格調高い行書で、三筆の一人橘逸勢の筆跡と伝えられている。運筆のリズム感が絶品だというが、私には分からない。願文の内容は天長十年(833)、内親王が土地を現在の...
戦前戦中

名作『細雪』が伝える大水害

先日、倉敷市真備地区の復興ボランティアに参加した。民家の二階の屋根に水かさの痕跡が残り、地面には一面に川泥が堆積して道路のアスファルトが見えない。車が通るたびに土煙が上がっており、防塵マスクやゴーグルを装着している人もいる。それでも、被災さ...
古墳

朱が入っていた石棺

「朝日さし夕日かがやく木の下に」と場所を示す上の句に続くのは、「黄金千両、うるし万杯」とか「うるし千杯、朱千杯」という下の句である。財宝が埋まっているというのだ。各地に伝わる朝日長者伝説である。財宝のうち、黄金はよく知っている。徳川埋蔵金な...
奈良

古代にあった「道の駅」

長いドライブで疲れを感じたころ、「道の駅」の案内板が見つかるとホッとする。食事にするか、トイレも済ましておこうか、ついでにお土産も…と、私たちの旅を快適にしてくれる便利なスポットである。便利さを求めているのではなく、道の駅そのものを到達目標...
古墳

妻を奪われて謀反した男

「略奪愛」というと週刊誌の見出しのようだが、妻を奪ったのがそこらへんの芸能人ではなくて、天皇だから単なるスキャンダルに終わらなかった。妻を奪われた者は外国勢力と結び、武力で決着をつけようとした。赤磐市穂崎(一部は和田)に「両宮山古墳」がある...
奈良

国分寺は「好処」に建てよ

大仏をつくった聖武天皇がエラいことは小学生でも知っているが、その偉大さは大仏の圧倒的な迫力にあるのではなく、国家統一を精神的な側面から推進したことである。具体的には全国に国分寺・国分尼寺を建立し、信仰の拠り所を提供するのみならず、秀麗な建造...
戦後

廃線ケーブルカーを訪ねて

ケーブルカーはうまく真ん中ですれ違うなあ。そう感心していたら、それが当たり前とのことであった。ケーブルと車両を「つるべ式」でつなぎ、複線部では「溝車輪」の誘導により決められた方向へ分岐するようになっているのだ。ふつうの鉄道とはちがうワクワク...