gyokuzan

大正

天井川の下を列車が走り

滋賀県の草津に「天井川(てんじょうがわ)」というお酒がある。もう少し洒落た名前にならないのかと思ったら、この地を流れる草津川は、天井川として全国的に有名なんだそうだ。地域の特色を表す銘柄だったのだ。ちなみに、このお酒を醸す古川酒造には「宗花...
江戸中期

お地蔵さまと考える食料危機

この夏、チェコのエルベ川で「飢餓の岩」が出現し、人々が恐れおののいたそうだ。ふだんは水没しているが、日照りが続くと水位が下がり、凶作を引き起こすほか河川による物流の障害となる。このため、過去に何度も飢饉が発生してきた。岩には「私を見たら涙す...
明治

ノースアメリカン号救助美談

我が国における外国船遭難事件で、もっとも有名なのは「ノルマントン号事件」で、次が「エルトゥールル号事件」だろう。ノルマントン号事件(明治19年)は串本沖で遭難した際、英国人船長が日本人を見殺しにしたことが広く知られている。高まる世論が条約改...
弥生以前

縄文ハンドメイド石器工房

縄文時代にも産業はあった。日常生活の道具として重宝された石器は、必ずしも狩人自作ではなく、専門的な工房で製作されていた。原材料の調達、運搬、加工、そして製品の取引。現代産業の機能はすでに、縄文時代に存在していたのである。徳島県海部郡美波町田...
奈良

祝・報恩大師生誕1300年!

48という数字は、数ある数字の中でも少々特別らしく、「AKB48」とか「いろは四十八組」などと、見かけることが多い。美しい渓谷の「赤目四十八滝」もあるし、相撲の決まり手は「四十八手」と言われる。実際の数には関係なく48という数字が選ばれてい...
奈良

祝・孝謙天皇生誕1300年!

男性とか女性とか性別ではなく、ひとりの人間として能力を発揮できる機会が確保されている。そんな男女共同参画社会を目指していたのだろうか。女帝孝謙称徳の周辺には女性官僚の姿が多い。和気広虫とか吉備由利などはその代表である。また、ミネルヴァ日本評...
特集

弔・戊辰戦争150年(東日本編)

戦跡を保存するのは、戦争をロマン主義的な悲劇として見るのではなく、死と隣り合わせのリアリティを感じてもらいたいからである。太平洋戦争は戦後73年を経たとはいえ、その悲惨さは各地に残る戦跡で知ることができる。このブログでも「機銃掃射による弾痕...
特集

弔・戊辰戦争150年(西日本編)

鳥羽・伏見の戦いでは、新政府軍が旧幕府軍を破り、明治維新の幕開けを告げた。だが、同時期に海上で旧幕府軍が勝利したことは、あまり知られていない。近代的な装備の新政府軍、旧態依然の旧幕府軍。そんな単純な理解ではいけない。薩長も幕府も蒸気機関を備...
特集

正平南海地震の記憶を訪ねて(旧由岐町・下)

地震は、地球ができて以来頻発しているはずだが、文字記録に残るのはいつからだろうか。我が国最古の地震は、『日本書紀』巻第十三の允恭天皇5年7月14日条「五年秋七月丙子朔己丑、地(なゐ)震(ふ)る。」と記されている。被害はどうなのか。允恭天皇は...
特集

安政南海地震の記憶を訪ねて(旧由岐町・中)

内憂外患とか踏んだり蹴ったりとか、大変なことが相次ぐことがある。昭和南海地震もそうだった。昭和18年の鳥取地震、19年の東南海地震、20年の三河地震、そして21年の南海地震と続いた。戦中戦後の大混乱の時代に、である。安政南海地震も似たような...