gyokuzan

江戸中期

搾り取ったら一揆が起きた!

「苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)」という難しい四字熟語を分かりやすく言い換えた人が、神尾春央(かんおはるひで)という勘定奉行である。「胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」こりゃひどい。この言葉を『西域物語』で紹介した経世家の本多利明...
平安

コロナ来ぬ、ゆくもかえるも別れては

「これやこの」の蝉丸の歌は、百人一首のなかでもリズミカルで覚えやすい。歌枕となった逢坂の関がある京滋国境には「蝉丸トンネル」まであるというから、三十一文字の影響力は果てしないように思える。生没年、出身、経歴すべて不詳の謎の歌人蝉丸が、京から...
戦後

円形劇場のような棚田

記事の総数が1500に達しました。これもひとえに閲覧いただいた皆様のおかげと深く感謝申し上げ、良質な内容の情報をお届けするべく努力してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。「これはヒガンバナいうてな、秋のお彼岸になるとかならず咲く花...
大正

線路は延びるよ、どこまでも

好発進した大河『麒麟がくる』は、クライマックスの本能寺の変をどのように描くのだろうか。明智光秀の動機は日本史上最大の謎とされ、怨恨説や野望説、陰謀説など様々に語られてきたが、近年注目されているのが「四国説」である。岡山の林原美術館が所蔵する...
江戸後期

米子皿屋敷の舞台を訪ねて

「いちまーい、にまーい、さんまーい……じゅーまーい、じゅーいちまーい…じゅーはちまーい」「おいおい、お菊さん、あんたが数えるのは9枚までじゃないのかね」「なに言ってんだい、働き方改革さ。倍数えたから、明日は休ませてもらうよ」幽霊であっても、...
戦前戦中

二・二六に斃れた憂国の士

アベ応援団は真の右翼ではない。既得権益を守るのに汲々としているエゴ集団に他ならない。プラスもマイナスもない現状維持という意味では保守かもしれない。しかし、真の保守、真の右翼は変革を恐れない。我が国が連綿と培ってきた伝統的な価値観に照らして憂...
大正

詩(うた)の心は無くもがな

ひところ銀色夏生にハマっていた。角川文庫の『わかりやすい恋』とか『君のそばで会おう』は、今も家のどこかにあるだろう。『わかりやすい恋』では美少女フォトが詩のイメージをふくらませていたが、モデルは歌手デビュー前の森高千里だという。詩は多くを語...
江戸前期

小童っぱに過ぎたるもの

城の美しさは天守ではなく、石垣にあると聞いた。近世城郭の端正で凛としたイメージは、石垣の印象によるのだろう。本日紹介する米子城は石垣の美に加え、眺望も抜群の秀麗な城である。米子は「殿様のいない城下町」だという。この城を預かったのは一国一城の...
大正

幻の鉄道、播電を探しに

姫新線の播磨新宮駅まではICOCAが使えて都会的だが、車両は気動車である。ところが、いまから百年前には新宮に電車が走っていたというから驚きだ。ただし、後から敷設された姫新線に客足を奪われ廃止されてしまった。その要因は行先。電車が網干港とを結...
江戸中期

寛政六年のナビゲーター

今はGPSなるものがあるから困らないが、昔の旅は大変だったろう。目的地まであとどれくらいあるんだ?本当にこの道でいいのか?この分かれ道はどっちに行けばいいんだ?迷いと不安が尽きることがなかったのではないか。GPSがなかった頃、私は登山でもな...