gyokuzan

弥生以前

佐野さんが紹介した大首長墓

岡山駅前でテレビ局の取材クルーに声をかけられ、自分は著名人で言えば誰に似ていると思いますか、と尋ねられたことがある。かなり昔の話だ。これから出張だったので焦ったが、取り乱してはいけないと思い、冷静な笑顔で「佐野史郎です」と答えたことがある。...
古墳

古墳時代の住居と明治時代の遊具

家を改築する際に、屋根を瓦葺からガルバリウム鋼板に替えた。屋根を軽くして耐震性を高めるためであったが、それ以上にお洒落な外観が気に入った。ただ今夏の猛暑でガルバの表面温度はとんでもない数値になっているはずだ。瓦葺では瓦を載せる土が断熱材の役...
戦後

化かされて足が治った話

総記事数が1600に達し、総アクセス数も数日前に58万を越えました。これまでご覧いただき、ありがとうございます。史跡めぐりのお役に立つ記事を提供してまいりたいと存じますので、今後ともよろしくお願いいたします。狐に化かされる話は母親から何度も...
南北朝

天皇の衣か巨大な蓑虫か

ずっと前に屋島に行って、カンカン石をお土産に買って帰った。たこ糸と木槌がセットになっていて、吊るして叩くと好い音がする。カンカンというよりキンキンと響いて聞こえる。縄文人も音色を楽しんだのだろうか。鏃の製作が忙しくて、それどころではなかった...
戦国

国際貿易港長崎発祥の地

南蛮にはもともと差別的なニュアンスが強く含まれているが、長い歴史の中で窯変し、今やロマンあふれる言葉になっている。南蛮屏風に描かれた西洋との邂逅、火縄銃、キリシタン、カステラ、弥助と名付けられた黒人武士、そしてエリマキトカゲのような襟とボン...
江戸後期

佐賀藩が語る長崎外交史

74名のうち61名の首をはねたのである。処刑されたのはポルトガルのマカオからの使節団。来航を禁じたにもかかわらずしつこくやって来るので、日本の決意を思い知らせることにしたのだ。13名が助命されて送り返されたのは、そのためであった。寛永十七年...
江戸前期

我が国で最も有名な人工島

我が国で最も有名な人工島は、ポートアイランドだろうか、関空だろうか、それともやはりお台場か。いや、もっと歴史があって重要な人工島がある。長崎の出島だ。今は埋立によってとても島には見えなくなっているが、将来的には四方に水面を確保し、扇形の島を...
安土桃山

十字架をとりて我に従ふべし

陛下や殿下という敬称は皇室報道でよく使われる。閣下を日常で使うことはないが、ドラマではよく耳にする。これに対して「台下」は聞いたことがない。いったいどのようなお方に対する敬称なのか。具体的な使用例がこれだ。令和元年11月24日(日)、ローマ...
明治

日本現役最古の道路橋

オリンピックスタジアムこと国立競技場で来夏、本当にオリンピックが開催されるのだろうか。仮に開催されたとしてもマラソン選手がこの競技場にゴールすることはない。せっかくだから、幻のマラソンコースを記念に記録しておくことにしよう。国立競技場→富久...
戦前戦中

核シェルターと防空壕

核シェルターがもっとも普及しているのはスイスとイスラエルだそうだ。国情の違いからか、日本ではほとんど関心がない。そんな我が国でも、地下埋設型や少々手軽な室内設置型のシェルターが実際に売り出されている。核シェルターは普及しない理由は、北朝鮮の...