gyokuzan

江戸中期

高級小豆「大納言」の由来

岡山の路面電車に「中納言(ちゅうなごん)」という停留場がある。ホームがあるわけでなく路上に色付けされた枠があるだけのスリリングな電停だが、乗客も車も慣れたもので、お互いにきちんと安全に配慮している。中納言という地名は、江戸期にこのあたりにあ...
弥生以前

銅鐸はなぜ埋められたか

古代史上最大の謎は邪馬台国だと書いたが、銅鐸がなぜ埋められたのかも大きな謎である。場所はムラから離れた小高い丘陵の斜面で、埋められ方には規則性がある。埋納の時期は1世紀初めごろと2世紀後半~3世紀前半ごろの二回だとされる。これは、いったい何...
戦後

ここで日本の水と運命が分かれる

自民党総裁選に候補が乱立。いいじゃないですか、それほど人材が豊富だってことです。前回は鉄壁と呼ばれたガースー氏に、雪崩を打ったように支持が集まった。異論を抑え込みコロナ対策に辣腕を振るう強力なリーダーとして期待されたはずだった。しかし、官房...
安土桃山

春日局の三歳児神話

『春日局』は昭和最後にして平成最初の大河ドラマであった。しかし、まったく見ていない。そもそも興味がなかったのだが、それ以上に見る余裕が物理的にも精神的にもなかった。黒歴史を私は生きていた。春日局について認識するようになったのは、『江~姫たち...
奈良

条里制の痕跡を訪ねて

棚田ファンが全国にたくさんいることは知っている。美しい景観や棚田米をアピールして地域活性化に貢献している。同じ田んぼでも条里制のファンやマニアは聞いたことがない。歴史なら条里制のほうが古いのに。問題は景観だろう。棚田の景観は論を俟たないが、...
安土桃山

都鄙の面目、之に過ぐべからず

日本史上最大の謎と言われる本能寺の変。事実関係での争いはほとんどなく、学問的には大したことではない。邪馬台国の場所のほうがよほど大問題である。それでも本能寺がこれほどまでに人気なのは、光秀の動機が不可解だからだ。かつて動機は遺恨説が主流だっ...
戦前戦中

岡山県中山間地域棚田二選

美しい景観をつくろうという意図はなく、生活上の必要に迫られて努力してきたことが、結果的に美観として評価されている。棚田はその典型例だろう。評価してもらおうと仕事を頑張るのではなく、目の前の課題に一つ一つ真摯に向き合ってきた結果を認められたら...
奈良

鉱山で起きた奇跡の物語

2010年に南米チリの鉱山で落盤事故が発生したが、69日後に33名全員が救出されるという奇跡があった。仲間たちの名簿を作り、18日目に生存が確認されるまではわずかしかない食料を配給で分け合ってしのいだという。我が国でも大正15年に現在の福島...
江戸中期

名門土岐氏が領した棚田

土岐氏は美濃源氏の名族だったが、頼芸(よりのり)の代に没落する様子が大河『麒麟がくる』で描かれていた。演じたのは尾美としのりさん。人のいい文化人だったから悲劇的な最期を迎えることなく、子孫は旗本として続いたという。一族には近世大名となる者も...
奈良

駅を誘致した和気清麻呂

「我田引鉄」という揶揄の句があるように、鉄道の敷設と駅の設置に政治家が果たした役割は大きい。岐阜羽島駅は大野伴睦センセイ、上越新幹線の浦佐駅は田中角栄センセイのおかげだと、まことしやかに語られている。近年も獣医学部の設置に際して、首相とのお...