gyokuzan

安土桃山

光秀の母、はりつけの虚実

ブログ開設以来の総アクセス数が71万を突破しました。関心を寄せていただきましたことに心より御礼申し上げます。今後もみなさまのご旅行に有益な記事を提供してまいりますので、ご覧いただければ幸いに存じます。大河『麒麟がくる』では、明智光秀の好敵手...
弥生以前

至孝滝探検記

日本の代表的風景は?と訊かれたら、私なら滝を挙げるだろう。山がちな我が国には大小いくつもの滝があるから、風景として身近だ。少し昔のことだが、国道313号を走っていると「至孝滝橋」を見つけた。しかもモザイクで雄々しい滝の姿が描かれている。「ビ...
江戸中期

弥治郎の洞窟と忠犬シロ

公開処刑という言葉を最近の若い人がよく使う。恥をかくとか立場をなくすというニュアンスだが、かつては本当に、公衆の面前で公権力が命を奪っていた。一罰百戒、見せしめのためである。美作最大の山中一揆では51名が処刑され、うち首謀者とされた2名は磔...
安土桃山

難所の峠にある奇勝と光秀の城

衆院選が近付き、各地で立候補表明が相次いでいる。誰でも立候補できる民主的な選挙制度なのだが、国会議員が家業のような世襲政治家も多いようだ。立候補者は地盤看板を引き継ぐことができるし、選ぶ側も「あの人の息子さんならいんじゃね」という具合だ。こ...
江戸中期

杉の巨木に掛けられた梯子

保守政党自民党内が総裁選で盛り上がっている。世の中、保守主義者を自認する人ばかりではないはずだが、けっこう国民的な関心も高い。そこで提示したいのは「保守とは何か」という問いである。マスメディアが自民党保守派の主張として採り上げるのは「皇位の...
江戸前期

土地争いを囲碁で解決する

「囲碁ボール」というレクリエーションをご存じだろうか。碁盤に見立てた凹凸マットに白黒のボールをゲートボールのように打つゲームで、五目並べのようにうまく並べると得点がもらえる。全国各地で行われており、日本囲碁ボール普及会という組織もある。競技...
江戸中期

高級小豆「大納言」の由来

岡山の路面電車に「中納言(ちゅうなごん)」という停留場がある。ホームがあるわけでなく路上に色付けされた枠があるだけのスリリングな電停だが、乗客も車も慣れたもので、お互いにきちんと安全に配慮している。中納言という地名は、江戸期にこのあたりにあ...
弥生以前

銅鐸はなぜ埋められたか

古代史上最大の謎は邪馬台国だと書いたが、銅鐸がなぜ埋められたのかも大きな謎である。場所はムラから離れた小高い丘陵の斜面で、埋められ方には規則性がある。埋納の時期は1世紀初めごろと2世紀後半~3世紀前半ごろの二回だとされる。これは、いったい何...
戦後

ここで日本の水と運命が分かれる

自民党総裁選に候補が乱立。いいじゃないですか、それほど人材が豊富だってことです。前回は鉄壁と呼ばれたガースー氏に、雪崩を打ったように支持が集まった。異論を抑え込みコロナ対策に辣腕を振るう強力なリーダーとして期待されたはずだった。しかし、官房...
安土桃山

春日局の三歳児神話

『春日局』は昭和最後にして平成最初の大河ドラマであった。しかし、まったく見ていない。そもそも興味がなかったのだが、それ以上に見る余裕が物理的にも精神的にもなかった。黒歴史を私は生きていた。春日局について認識するようになったのは、『江~姫たち...