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安土桃山

毛利勢最前線の堅城

東西の峰がある麦飯山(むぎいやま)城には四度目のチャレンジでコンプリート出来た。最初は何年前のことだったか横田公園から西峰に登ったものの、頂上付近が藪と化していたため撤退した。二度目は比較的最近のことで西峰登頂に成功し、二重堀切を二か所確認...
安土桃山

最後まで頑張った宇喜多の城

「ご挨拶代わりに」とちょっとした贈り物をするのは、私たちの美徳だろう。もちろん手ぶらでも何の問題もないが、ちょっとした気遣いはうれしいものだ。これは現代の職場に限った話ではなく、封建領主でも事情は同じらしい。本日は名門越前松平家による領民へ...
江戸中期

飛地の領民を救った名代官

「おぬしもなかなかの悪よのう」「いえいえ、お代官さまほどでは」「なに、わしを悪人呼ばわりするとな」「めっそうもございません。お代官さま」と、代官といえば、悪代官のイメージが強すぎる。しかしそれは失礼な話で、美作国内の天領には早川代官のような...
安土桃山

岡山県北の倉敷にあった名城

岡山県の倉敷市というと、美観地区、瀬戸大橋、ジーンズなどで全国的に知られる都市である。市制を施行する前、すなわち明治半ばから昭和初めまでは「倉敷町」であった。ところが県北にも「倉敷町」があり、どっちがどっちやねんと混乱が生じたらしい。そのた...
平安

承平年間に築かれた平家城

山城には必ず削平された曲輪がある。しかしながら、山中の平らな土地が必ずしも山城とは限らない。本日扱う山城は『美作国の山城』には掲載されているが、『岡山県中世城館跡総合調査報告書(美作編)』では扱われていない。いったい、どういうことだろうか。...
安土桃山

毛利勢が高所に築いた砦を巡る

読めそうで読めない山に旧津山市内最高峰の「天狗寺山」がある。「てんぐうぎさん」と読むのだが、初めは誤植かと思い二度見したくらいだ。ならば登ってみようと、私は大佐々神社から背後の稜線をたどる山路に足を踏み入れ、とりあえず烏山(からすがせん)に...
幕末

春の末にぞ有紀は零ける

トルバドゥール(troubadour)というフランス語は吟遊詩人と訳される。12世紀前後に欧州で活躍した宮廷芸術家である。吟遊というから種田山頭火や若山牧水のような酒と旅を愛した詩人かと思ったが、そうでもないらしい。それでも私はあえて言う。...
戦国

竹内(たけのうち)一族の堅城

武道は高校時代に選択授業で柔道をやっただけだ。その時わかったのは、組むなら上手い奴と組め、ということである。同じくらい下手だともつれて危険だ。それに対して柔道部は瞬殺してくれるので、心地よく宙を舞うことができる。そんな調子だから武道を語る資...
室町

「銭弘俶八万四千塔」の末流

遣唐使が白紙に戻されてから我が国は鎖国状態となり、独自の文化の形成が進んだ。これを国風文化という。これは正しい理解とは言えないようだ。遣唐使が停止され唐が滅亡してからも、中国との往来は活発に行われた。唐滅亡後は五代十国の時代となるが、今の杭...
江戸前期

白雲皇帝と鹿ヶ谷の陰謀

種村季弘『アナクロニズム』河出文庫は忘れられない一冊である。聞いたことのない奇妙な話ばかりで、見てはいけないものを見たかのようなドキドキ感があった。その中に葦原(あしわら)将軍あるいは葦原皇帝という誇大妄想の入院患者が登場する。自家製の勅語...