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安土桃山

小さな山城の大きな堀切

近世城郭の美しさが扇の勾配をなす石垣にあるのなら、戦国山城の迫力は大堀切にあると言って過言ではない。近世城郭では石垣や御殿を築くのに対して、戦国山城では曲輪、切岸、堀切を削って造る。自然の山をいかに削って城砦とするか。現場監督のできるプロフ...
特集

天空の岩と滝(船上山・自然編)

高い所が得意でない。先日、高層階にある知人のマンションを訪ねて、ベランダから下をのぞいたら吸い込まれそうになった。怖い怖い。だが、通常使用では事故が起きない構造になっているし、妙な吸引力など存在しないはずだ。自然界はどうだろうか。本当に危険...
特集

建武中興準備政府(船上山・歴史編)

「咸宜」とは「ことごとくよろし」という意味だそうだ。人生そのように理解したいものだと、つくづく思う。この語を冠した私塾「咸宜園」が豊後日田にあり、以前の記事「教育県大分の偉大な先人」でレポートしている。創立者は廣瀬淡窓、二代塾主は弟の旭荘で...
戦後

つづら折りの道を登れば

岡山県から鳥取県へと峠を越えると、鳥取県側の急勾配に驚く。おそらく岡山県側から強大な圧力がかかり、大地が隆起したのであろう。岡山県最北端に位置する旧上齋原村あたりの地形図を見るとよく分かる。岡山県側に比べて鳥取県側のほうが、等高線の密度が断...
戦前戦中

美しい滝と素掘りのトンネル

鳥取市佐治町、かつての八頭郡佐治村は東西に長い谷に沿って集落がある。とてつもなく奥深い谷なので「佐治谷七里」と呼ばれる。地域を結ぶのは国道482号。京都府宮津市から鳥取県米子市を結ぶ長大な国道で、岡山と鳥取の県境を4度も通過するという強者で...
弥生以前

静かな湖畔の豊かな遺跡

岡山県教委は先月21日、新たに2件を県重要文化財に指定すると発表した。一つは津山藩松平家伝来の甲冑1点で、もう一つは1件なのに1049点もあるという。何かと思えば石器である。形のよいナイフは今でも十分使えそうだ。岡山県苫田郡鏡野町上齋原に県...
弥生以前

名瀑の裏表を鑑賞する

旅を満喫するには眺め、飲食、土産が欠かせないが、知的に豊かにするのは、歴史、植生、そして地質の三要素だろう。小さな史跡が語る深い歴史に耳を傾け、路辺の樹木から環境を知り、そして転がる石に、見上げる岩盤に大地の動きを見るのである。旅の楽しみ必...
戦前戦中

戦時中に架けられたコンクリート橋

大学の長距離の先輩がランニングの目標を「中原橋」とか「大原橋」とか言っていた。どれくらいあるのかと思ったら、中原橋までけっこうな距離だ。大原橋はもっともっと遠い。中原橋は桁橋でそっけないが、大原橋は重厚なランドマークだから走る目標にふさわし...
古墳

物流を担った豪族の墳墓

Society5.0がやってくる。1.0の狩猟社会、2.0の農耕社会、3.0の工業社会、4.0の情報社会に続く未来社会で、そこでは経済発展と社会的課題の解決が両立するのだという。マルクスの共産主義社会やキリスト教の千年王国の如きユートピアに...
戦後

日本三大銘石の一つ佐治川石

21世紀は「人権の世紀」だと言われていたが、帝国主義という怪物が跋扈した「戦争の世紀」20世紀に逆戻りしたかのような、ロシアによるウクライナ侵略戦争である。ウクライナを一方的に攻撃しておきながら、中立化を憲法に明記せよだとか軍事バランスを崩...