gyokuzan

室町

岩の中から出現した地蔵菩薩

仏が出現したと言ったら大丈夫かと思われるかもしれないが、磨崖仏を見た時にいつもそう感じる。もとは自然の岩だ。仏はおそらく太古の昔から岩の中にいらっしゃって、ある時代に石工が鑿を手に取り、仏の姿を浮かび上がらせた。石工の造形ではない。仏の出現...
江戸前期

家康の孫、岡山の殿様となる

「わたしゃ備前の岡山育ち、米のなる木をまだ知らぬ」という少々謎めいた歌で知られる岡山藩。ずっと池田氏がお殿さまだったが、二代までは分家で三代目に国替えによって本家が入って来た。本日は初代と二代のお墓を紹介する。お墓もすごいし、エピソードもす...
鎌倉

謎の後鳥羽上皇若皇子

ついに大河『鎌倉殿の13人』が終わってしまった。家康が『吾妻鏡』を読んでいるという冒頭からエンターテイメント満載のファイナルだった。戦いに敗れた後鳥羽上皇(尾上松也)は頭を丸め、その頭を文覚上人(市川猿之助)にかじられてから隠岐へと向かった...
鎌倉

鎌倉将軍候補の波瀾万丈伝

明日、大河『鎌倉殿の13人』が全48話の最終回を迎える。『吾妻鏡』などの史料をもとに、忠実あるいはかなりデフォルメして史実を再現しており、とても楽しませてもらった。三代将軍実朝の暗殺後、上皇は鎌倉が以前から望んでいた親王下向について「雅成親...
平安

美女になった大蛇が棲む淵

有名な陰陽師安倍晴明のお母さんはキツネである。んなわけねえだろとツッコみたくなるところを上手に物語化したのが「信太妻」である。母ちゃんいなかったら、さみしいよなぁ。小さい頃に本で読み、歌の書かれた障子の挿絵は今も思い出すことができる。「恋し...
南北朝

那岐山麓中世山城コース探訪

高みに登らねば見えないものがある。若い頃には自分なりの正義感に燃えて強く主張していたものだが、この年齢になるとよく分かる。あの人の立場、この人の立場。少しは視野が広がったのかな。出世したら見えるものがあるのかもしれない。おそらく岸田首相は下...
戦後

七変化する奇跡の樫の木

あだきみそあむという虹は七色という常識は、古今東西普遍的ではないそうだ。冒頭の七色の覚え方にも異説はあるだろう。我が国で七色という見方が普及するようになるのは、文政十年に青地林宗『気海観瀾(きかいかんらん)』が刊行されてからのことだ。ニュー...
古墳

左龍と右虎は不祥をしりぞく

古代エジプト人の墓には「この墓に入るすべての男と女は、ワニ、ヘビ、カバ、サソリに殺されるだろう。」と記されているそうだ。それだけ墓泥棒が多かった証拠だという。世に盗人の種は尽きまじ、古今東西悪い奴らはいるもので、我が国の古墳もよく盗掘されて...
神話

撫づとも尽きぬ巌なるらむ

近江の余呉湖、丹後の磯砂山(いさなごさん)の女池(めいけ)、駿河の三保松原。天女が水浴びをしたのは湖、池、海と様々に伝わっている。この羽衣伝説は日本各地どころか世界中にあるのだそうだ。羽衣を隠して天女の気を引きたかったのかもしれないが、冷静...
安土桃山

よみがえる城、羽衣石城

名古屋城の木造天守は当初、2020年7月に竣工するはずだった。それができないと分かると2022年12月の竣工となった。ということはもうできていなければならないのだが、一向にいい話は聞かない。いっぽう鳥取には、かの有名な「ふるさと創生一億円事...