gyokuzan

源平

お子さま義経の悲劇

「敵は海での戦に慣れたる平家。我が軍船には艫(とも)のみならず舳先(へさき)にも櫓をつけ,進退を自在にしておくことがよかろうと」「なにっ,最初から逃げる用意をしておくというのか。お前たちの船はそうするがよい。俺の船はもとの櫓でかまわぬ」「大...
戦後

河底に降りるエレベータ

都会には何でもあるものだな,と感心した。自転車と人がエレベータに乗って降り,歩いて河底を渡って再びエレベータで地上へ昇る。珍しそうにキョロキョロしたりカメラを向けたりしている挙動不審者は私しかいない。地元の方にとっては日常行為の一つにしか過...
戦後

樽廻船の入った川の跡

廃線跡を歩くという鉄道ファンがいるくらいだから,廃川跡をたどる歴史ファンがいてもよいだろう。ここに昔,鉄道が通っていたのか。どれだけ多くの客車が往復したことだろう。そしてどんなに多くの人生を運んだことだろう。それがテツの感慨なら,この川も負...
戦後

歴史あるカバヤの恩人

学生時代に自転車で通っていた頃,お菓子の工場の近くを通ると,いつも甘~い匂いがした。深呼吸をして鼻で味わって,少しだけ得をした気分になったものだ。味や香りだけでなくパッケージからおまけまで,子ども心をくすぐるしかけに満ちている。今日はお菓子...
幕末

岡山藩が守った大坂

時は文久3年。孝明天皇が将軍家茂を従えて下賀茂神社に行幸し攘夷を祈願した。長州藩はアメリカ,フランスの商戦を砲撃し,しばらく後に軍艦からの逆襲を受けた。薩摩藩にはイギリス艦隊が来襲し城下に火の手が上がった。攘夷と報復の嵐が吹き荒れ,対外的な...
明治

近代製鉄の嚆矢

最初の製鉄所なら八幡製鉄所だと歴史の時間に教わった。新日本製鐵の八幡製鐵所のHPには「工場は1898年(明治31)に本格的な建設に入り、1901年(明治34)2月5日、東田第一高炉に歴史的な火入れが行われ、日本で初めて近代製鉄が誕生しました...
平安

みをつくし

昨夏8月2日(日),車を走らせていると,作家の小川洋子さんが井上靖『天平の甍』の一節を朗読するのが聴こえてきた。FM番組Panasonic Melodious Libraryである。間もなく一行は港にはいった。かつて三韓との交通華やかだった...
戦後

いちめんのなのはな

教科書にも掲載されている有名な詩だそうだが,最近になって初めて知った。山村暮鳥『聖三稜玻璃』から「風景 純銀もざいく」である。ラジオから流れる子どもの声「いちめんのなのはな いちめんのなのはな…」聞いているうちに3年前に撮った写真を思い出し...
戦前戦中

戦前最長のアーチ橋

直線より曲線が安定している。曲がっているのが丈夫とは,橋の話である。アーチ橋は古代ローマの水道橋など,古くから安定した構造であることが知られていた。さらには,その曲線美が街の景観を飾る効果もある。特に大阪は八百八橋,橋を渡らずして旅はできず...
明治

ゼネコンの本店はアール・ヌーヴォー

東京裁判,三島由紀夫のアジ演説,昭和史を語る上で欠かすことのできない2つの出来事があったのが,旧陸軍士官学校本部で陸上自衛隊旧東部方面総監部,すなわち現在の防衛省の市ヶ谷記念館である。三島がバルコニーに立ったあの建物を建てたのが,大阪では有...