gyokuzan

飛鳥

瓜を割って差し上げた話

谷町線の駅「喜連瓜破」は読めない。喜連川は知っていたから「きつれ」かと思った。4文字地名はあまり聞いたことがないと思ったら、喜連(きれ)と瓜破(うりわり)の合成駅名であった。さらに興味深いことに、喜連は摂津国、瓜破は河内国に属する。駅の越境...
戦国

幻のキリシタン王国

安土桃山期から江戸初期にかけてのキリスト教の広まりや貿易の拡大には目を見張るものがある。私は考える。鎖国がなかったならば、日本は別の道を歩んでいたのではないか。近代はもっと早くに訪れたのではないか。宗教的寛容を有し貿易立国によって、その繁栄...
江戸中期

逢ひにきたやら南やら

現代において心中は陰惨な事件に他ならないが、江戸時代ではロマンに化することもあった。もっとも人の死を思えば美しいも何もあったものではないが、身分を越えた道ならぬ恋は自由を求める人心の発露である。「曽根崎心中」「心中天網島」は言うまでもなく、...
平安

心とむなと思ふばかりぞ

日本史上、遊女がどれほど多くいたのか分からないくらいだが、名前を残すことはほとんどない。儚いといえば、儚い。しかし、懸命に生きた姿でもある。一面的な見方では捉えきれるものではない。一夜の宿を断られた西行法師がなじって詠んだ歌に、煩悩を捨てき...
鎌倉

中学生が発見した屋根石

楠木正行の像があり三好長慶の城があったという飯盛山に登ろうとしてあきらめた。それまでに十分歩いていて体力の限界を感じたことと、陽射しがますます傾いて時間の限界を感じたことによる。それでも登山口で珍しい石塔に出会った。大東市野崎二丁目に「石造...
江戸中期

金環日食は天からの贈り物

ここ岡山では、前日の予報が曇りで期待が持てなかった。だが、起きてみると気持ちのよい青空で、金環日食ではなく部分日食がよく見えた。下の写真は日食グラスをデジカメにあてて撮影したものだ。朝は光がだんだん強くなっていくのが通常だが、今朝は光量が下...
南北朝

巨大なクスノキ、偉大な楠木

クスノキには深い思い出がある。小学校の校庭にあったその大木は、子どもたちの格好の遊び場になっていた。一番よくやったのは、「だるまさんがころんだ」という遊びだ。もっとも鬼の言うセリフは「インド人の黒んぼ」だった。その他にも、どこまで駆け上がれ...
南北朝

歯神様となった南朝忠臣

親知らずを抜いてから10年以上になる。しばらくは定期的に歯医者に通っていたが、痛くもないし面倒になり行かなくなってしまった。だが、おかげなことに歯や歯茎の調子がおかしいと思ったこともない。歯間ブラシを欠かさずしているせいだろうか。今日は歯の...
南北朝

小楠公とお母さん

横井小楠といえば、近代国家の創造を志向した熊本藩士である。坂本龍馬の「船中八策」のもととなった「国是七条」を建議した人物として知られている。近代国家の夜が明けた明治初年に暗殺されたが、そうでなければ大物政治家となったに違いない。その号「小楠...
奈良

落ちてきた龍のしっぽ

ケータイにカメラ機能がついているせいか、テレビで視聴者提供の写真やビデオがよく紹介される。とりわけ先日の竜巻には驚いた。うねるように空に伸びる暗い雲。それはまさに、天に昇る龍の姿であった。今回の龍は厄災をもたらしたが、恵みの雨を降らせもする...