gyokuzan

江戸前期

浮世絵元祖の復権

平成16年は徳川家光の生誕400年ということで埼玉県川越市ではイベントが行われていた。家光は川越地方にたびたび来遊したことがあるそうで、この地とのゆかりが深い。私が訪れた時、川越市立博物館で「仙波東照宮『三十六歌仙額』展」が行われていた。こ...
源平

やがて悲しき藤原成親

大河ドラマがホラーになっている。無表情なおかっぱの赤い集団、禿(かむろ)に取り囲まれるのだ。現実なら間違いなく恐怖だ。平家の悪口など言えたものではない。そうした圧制が反対勢力の不満を高め不穏な動きを惹起し、それをまた平家側が弾圧する。デス・...
江戸後期

食べることのできる幸せ

冷害として今だ忘れられないのは平成5年の大凶作である。うちもスーパーでタイ米を買ったが、炊いても日本米のようにふっくらとならず、食べるのに困ったものだ。おそらくは江戸時代なら飢饉となっていたのではないか。その江戸時代の飢饉のうち、天保の飢饉...
幕末

坂本龍馬と財政を語った男

「万機公論に決すべし」 五箇条の御誓文の有名な文句である。御誓文の草案を作成したのが福井藩の由利公正で、それを修正したのが土佐藩の福岡孝弟であり、最終的に書き上げたのが長州藩の木戸孝允であった。三人の手を経て文案は様々に変更されているのだが...
江戸前期

地名変更で本当に幸福になった

名は体を表す。分かりやすいのは「京都府」で、「京」も「都」も「府」も「みやこ」の意味だ。さすがは千年の都である。それに比べたら「東京都」なんぞ歴史が浅い。ましてや「大阪都」は…。僭称のそしりを受けないことを願っておこう。福井市大手3丁目の福...
戦前戦中

平和を愛した海軍大将

ふつう銅像は、キメのポーズだとか厳めしいとか、堂々としたイメージを抱かせるものだが、この銅像はどうだろう。人のよさそうな老人が杖を持って立っている。杖の頭に鳩が付いている。福井市大手三丁目の中央公園に「岡田啓介像」がある。制作は雨田光平、題...
南北朝

殿さまが認定した戦没の地

行ったことはないが、分倍河原駅前にナポレオン騎馬像のような新田義貞公の銅像があるそうだ。時に元弘三年(1333)、新田義貞の軍勢はここで鎌倉幕府軍を打ち破り、一気に鎌倉を目指し進撃していくのである。武将としての力量はライバル足利尊氏に引けを...
源平

流罪となった関白さま

大河ドラマ『平清盛』の視聴率が低迷しているかどうかは、我が事にあらず。うちでは毎週欠かさず見ている。この前は「殿下乗合事件」で、摂関家の藤原基房が平家の怒りに恐れおののいていた。目を丸くしてビビる基房を好演しているのが細川茂樹である。さすが...
安土桃山

関東地方は堀氏の領土だったという幻

織田信長は当然ながら多くの近習を抱えていたが、近習出身で自身あるいは子孫が大名になった者は数少ない。本能寺の変をくぐり抜け、秀吉、次いで家康と主君を変えていく離れ業をこなさねば生き残れないのだ。近世大名となったとしても、お家断絶の危機を乗り...
安土桃山

義に生きた戦国の佳人

お市の方といえば、天下一の美人であったというイメージが定着している。おそらくは、あの有名な肖像画、高野山持明院蔵「浅井長政夫人像」(重要文化財)に見られる美しさによるものだろう。娘の淀君が母の七回忌の追善供養を行った際に奉納したものと伝えら...