gyokuzan

大正

祝・誕生寺土地改良事業開始百年

今は面倒になってしまったが、珈琲をサイフォン式で淹れていた頃がある。理科の実験をしているようなワクワク感があった。サイフォンの原理とはこういうことか、と得心していたが、実のところ全く違っていた。岡山県久米郡久米南町北庄(きたしょう)に「神谷...
戦国

深い堀切でも鳥は越える

高く飛ぶ鳥が山を越え、向こうへ行ってしまった。この印象的な光景は、山を見るたびに思い起こされ、人々はその山を鳥越山と呼ぶようになった。全国に鳥越山はいくつあるのだろう。本日は美作南部の鳥越山に山城を訪ねたレポートをお届けする。岡山県久米郡美...
江戸中期

義民四人衆による社会正義の実現

義民はよい人で騒動は悪いことだ。義民が起こす行動は騒動にあらずして義挙である。騒ぎで秩序が乱されたと思っているのは為政者であり、民衆にとっては社会正義の実現に立ち上がった恩人である。本日は義民ゆかりの地を訪ねたのでレポートする。総社市新本に...
戦国

長大な竪堀で横移動を遮断する

堀切なら猿掛城、連続堀切なら高屋城、土塁なら伊勢畑城、井戸なら金川城、畝状竪堀群なら篠向城、横堀なら淡相城、技巧的な構造なら黒山城。吉備に名城数あれど、竪堀ならこの城に並ぶものはなかろう。岡山市北区建部町土師方(はじかた)に「土師方城跡」が...
戦国

狐狸庵先生、お城博士ゆかりの山城

遠藤周作先生はネスカフェゴールドブレンドのCMに出ていらした。ダバダ~の曲とともに知的に彼方を見遣って、先生はコーヒーを口にしていた。以来、不肖私もコーヒーカップを手にするたびに遠い目をしているが、端からは所在無げに見えていることだろう。先...
戦国

山陰勢が備前の要衝を突破

羽床(はゆか)という名字は、香川県に集中しているそうだ。ことでんには羽床駅というのがあり、本ブログでも「研辰(とぎたつ)の討たれ」のモデルとなった羽床辰蔵を紹介したことがある。羽床氏はこのあたりの名族で『羽床村誌』には、「鳥羽天皇の朝、保安...
明治

上下の良家に生まれた才媛

芸能人のスキャンダルは後を絶たないが、近代にはスキャンダラスな作家が多かった。太宰治や有島武郎の破滅的な不倫は言うまでもなく、森鷗外のエリス来日事件、谷崎潤一郎の細君譲渡事件など、さしもの名声も吹っ飛びそうな醜聞である。人間の内面を赤裸々に...
戦国

よく分からないが、すごい城

河川のカーブの内側は、流れが緩やかで川原ができる。長い年月を経て乾陸化した大きな川原には、田畑や集落ができる。本日の舞台である旭川は、中国山地から吉備高原を南流しているが、津山往来が越える箕地(みのち)峠を越えることができない。山にぶつかっ...
戦国

能登の名族、備後で活躍

能登半島の穴水町は今年元旦の大地震で大変な被害を受けた。全域で断水となっていたが、今は徐々に解消に向かっていると聞く。この穴水町に「長谷部まつり」がある。毎年夏に行われる武者行列で、既に61回の歴史がある。文治二年(1186)に初代穴水城主...
弥生以前

われても末にまた遇う日まで

府中市上下町上下の街中をバスが走る。国道432号を上下駅前に向かう中国バスである。おそらく道の駅びんご府中から来たのだろう。何でもないような風景に見えるが、我が国を二分する重要な場所を通過しようとしている。太平洋側から日本海側へバスは行く。...