地球がボイラー

エネルギー生産は、いかにCOを排出しないかがエコの指標だったが、今やいかに危険でないかが地球への優しさというか生命の安全保障の最低条件となった。地震は困ったものだが、動く大地の最前線である日本には火山が多い。その熱を利用したのが地熱発電所だ。今を時めく自然エネルギーの活用である。

東京都八丈島八丈町中之郷に「八丈島地熱発電所」がある。

100気圧の地中での熱水は約300℃。タービン入口での水蒸気は170℃。写真では水蒸気が空に充満しているが、これは曇りだったためだ。発電を終えると約40℃になる。地熱エネルギーよ、ありがとう。

ここでは八丈島地熱館というPR施設を見学したが、震災以来、休館となっている。それどころではないのかもしれない。施設のパンフレットに次のように記されている。

気候も温暖で珍しい動植物も生息する自然豊かなこの島に、東京電力初の地熱発電所「八丈島地熱発電所」はあります。

原発とは違って安全と、もっとPRしては…などと余計なことは言うまい。今できることを精一杯やることが人として、企業として大切なことだ。エネルギーの供給維持ばかりに目が向いているが、私たちのできることは消費、いやエネルギーの浪費について見直すことではないか。今夜も暑くなりそうだ。

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