神戸が首都になった時

幻の都,それに相応しいのが福原京である。驕る平家の象徴であったり,中国との関係を強化しようとした清盛の夢であったり,見方は様々である。それだけにどこに在ったのかが気になるところだ。

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神戸市兵庫区荒田町3丁目の荒田八幡神社に「安徳天皇行在所址」がある。ここは「平頼盛山荘址」でもある。

平頼盛は清盛の弟で,この地に広い邸宅を持っていたようだ。幼い安徳天皇はここで何をして過ごしたのだろうか。

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神戸市中央区楠町7丁目の神戸大学医学部付属病院の駐車場は,「楠・荒田町遺跡」の一画で,櫓跡や二重壕跡が見つかっている。

荒田八幡神社とは一続きの遺跡だと考えられる。

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神戸市兵庫区雪御所町の市立湊山小学校に「雪見御所舊跡」がある。

ここは平清盛の邸宅があった場所である。かつての発掘調査で石垣が確認されている。石碑の石も御所の庭造りに使用されたもののようだ。

これらの遺跡は近接しており,福原京の一部をなすものと考えられるが,その全容は未だ詳らかではない。起伏の多い土地だが,深い港を有することの利便性は現代の神戸が如実に示している。清盛の夢から800年以上の時が過ぎ去っている。ただ夏の夜の夢の如しである。

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