鳥居の先に神社がない?

平安時代の延喜式神明帳に記載された神社は,古くから祀られ地域の人々の崇敬を集めており,後世になって「式内社」として社格を誇るようになった。

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姫路市香寺町須加院に「田川神社」がある。

「式内」「郷社」と社格も示されている。一の鳥居と社殿との間にはかなりの距離があって,直接は見えない。これは神域の広い大きな神社の特徴だ。背後には「播磨国風土記」に記載されている「石坐の神山」があり,社前には「須加院川」が流れる。

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神社の起源は,神の山を遥拝する場所とも,社名の通り田を潤す須加院川を崇め祀ったものとも伝えられる。

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社殿後方には推定樹齢550年の大欅(ケヤキ)がある。市指定天然記念物で樹高は37m,全国順位は67位だという。この木が若い頃,この地を治めていたのは赤松氏である。赤松氏によって本殿は造営されたのであろう。屋根が赤松氏家紋の「二つ引両」で飾られている。

古代から現代に至るまで,多くの人々の願いや思いが集まってきた場所だ。大欅の樹勢は極めて盛んで,将来2倍の太さになると見込まれるという。末永く地域の鎮守として崇敬されていくことだろう。

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