流浪の皇子

元弘の変で父帝・後醍醐天皇が隠岐に流された時,皇子・宗良親王は讃岐に流された。

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三豊市詫間町詫間田井に「王屋敷」という旧跡があり,宗良親王が住まわれていた場所だと伝えられる。昭和十年に宗良神社とされ,今日でも地元で手厚く祀られている。

傍らに句碑には「流れても 朽ちぬ昔や 月と名の」(小林茂則・明和九年建立)とある。

親王は約一年この地で過ごし建武の新政を迎える。しかし,南北朝の内乱となってからは,遠江,信濃,越後,越中と転戦する。流浪の皇子の名は各地で朽ちることなく伝えられている。

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