戦後

阿房列車から見えた多宝塔

ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。2013年度新聞広告クリエーティブコンテストの受賞作品のコピーである。視点を変えれば別の世界が見えてくる。時に立場を変えて、いろんな感情があることに気付くことの大切さを教えてくれた。学校で...
安土桃山

最後まで抵抗した毛利の山城

長いあいだ山城の魅力が分からなかった。天守閣がない、石垣がない、何があるのか分からない、理由はこれだけではない。山にしか見えない、登るのがめんどう。しかもアクセスが容易でない。それでも、と思い登って初めて分かった山城の魅力と存在意義について...
江戸前期

津山藩祖を悩ませた家族のこと

家族の安定は心の安らぎである。とはいえ不幸は、自らの努力とは関係なく訪れる。初代津山藩主で津山城を築いた森忠政ほど家族に恵まれなかった大名はいない。忠政は森可成の六男で元亀元年(1570)生まれ。同じ年に父が討死し、長兄可隆もすでに討死して...
南北朝

美作を代表する武士団の忠義

内閣総理大臣を務めた菅直人氏のご先祖さまの話をしよう。ま、この民主主義社会、しかも民主党の御大に家系なんぞ何の関係もないのだが、たどると面白い発見があるのがファミリーヒストリーの魅力である。首相を輩出した菅氏は、もと菅納氏を名乗っていた。今...
平安

法然上人ゆかりの七不思議

不思議の数はなぜか7つである。世界七不思議とは、ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園、ロドス島の巨像 、オリンピアのゼウス像 、エフェソスのアルテミス神殿、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟、アレクサンドリアの大灯台と、古代の壮麗な大建造物...
安土桃山

国人領主、原田氏の盛衰

楽天が「送料無料」とすると言い出して物議をかもしている。そりゃそうだ。親切で運んでいるわけじゃないんだから、送料は無料ではない。ならば、と「送料込み」だと言い換えた。アマゾンに対抗して消費者の気持ちをつかもうとしているのだろうが、迷惑なのは...
平安

片目の魚が出現した川

「片目の魚」伝説は全国各地に分布し、あの柳田國男も『日本の伝説』で紹介している。片目となった原因は、魚を半分だけ食べて捨てたからだとも、魚の目を突いたからだともさまざまだが、とくに鎌倉権五郎景政が目の傷を洗ったからだとするものが有名である。...
平安

勢至丸15歳、春の旅立ち

逆柱(さかばしら)というのは建築の禁忌で、本来の上下さかさまに柱を立てることである。家運が傾くとかロクなことが起きないそうだが、日光東照宮の陽明門は逆柱があることで知られている。作られているものは壊れないが、作られたものは壊れるだけ。完全な...
江戸中期

搾り取ったら一揆が起きた!

「苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)」という難しい四字熟語を分かりやすく言い換えた人が、神尾春央(かんおはるひで)という勘定奉行である。「胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」こりゃひどい。この言葉を『西域物語』で紹介した経世家の本多利明...
平安

コロナ来ぬ、ゆくもかえるも別れては

「これやこの」の蝉丸の歌は、百人一首のなかでもリズミカルで覚えやすい。歌枕となった逢坂の関がある京滋国境には「蝉丸トンネル」まであるというから、三十一文字の影響力は果てしないように思える。生没年、出身、経歴すべて不詳の謎の歌人蝉丸が、京から...