江戸後期

医学と化学に貢献した学者一族

津山名物にはホルモンうどん、干し肉、そずり鍋など肉関連、桐襲、よこの餅、五大北天まんじゅうなどの和菓子が知られている。いずれも食通をうならせる逸品である。また、歴史好きで歴史を熱く語りたい方には、榕菴珈琲(ようあんコーヒー)なるものがおすす...
明治

北条県庁の守衛さん詰所

私の母方の祖父は日中戦争で戦死している。高校生の頃、その祖父の戦友からのお招きで、戦友会か慰霊祭か、何かの会合に母親と一緒に参加したことがある。場所は姫路の自衛隊駐屯地であった。私が道からそのまま敷地内へ入ろうとした途端、守衛さんに呼び止め...
戦後

憲法は絵にかいた餅ではない

憲法の第何条に何が記されているかをスラスラ言える人は少ないが、全103条のうちいくつか有名な条文がある。有名ランキングトップは、やはり戦争放棄を規定した9条だろう。現実と合っていないだとか平和の礎だとか、何かと話題になることが多い。他の条文...
大正

大正時代のハイカラ病院

「はいからさんが通る」は、漫画を読んだこともないし映画を見たこともない。それでも南野陽子さんの歌だけは、今も脳内で再生することができる。大正ロマンの世界観を遺憾なく表現しているようだが、どうだろう。私は夢想する。大正時代がさらに数十年続いて...
大正

日本一の南無妙法蓮華経

アラビア書道という世にも美しい芸術がある。イスラムの教えが偶像崇拝を禁じているから、文字デザインが発達したのだという。それは森のようでもあり都市のようでもあり、宇宙のようでもある。宗教においては、美しさとか感動という理屈ではない要素が果たす...
鎌倉

中世山陽道に見られる祈りの場

関東を旅していると、頂部が山形をした板状の供養塔に出くわすことがある。それが印象深く感じるのは形が珍しいからだけではない。翠緑の石は自然の中にあって際立つ存在感を放つ。このブログでも「だけども問題は今日の雨、みのがない」で紹介したことがある...
明治

心が追はれてゐるやう

季節の移ろいに私たちは詩情を喚起させられるが、初春に生きる喜びは格別だ。萌えいづる春の中で、思い切り背伸びをしたくなる。この時季に決まって思い起こすのは川端康成『古都』の冒頭である。春のやさしさとの出会い、それは一期一会、今でしか感ずること...
奈良

怪物を羊に変えて追放した男

ちょっとした渋沢栄一ブームだ。日本資本主義の父というから、私はすっかり商人の出身かと思っていたら、とんだ間違いだった。今年は大河『青天を衝け』、令和6年には一万円札に登場と、代表的日本人としての地位を固めつつある。歴史は現代を映す鏡と言われ...
弥生以前

努力を重ねた天邪鬼の悲劇

天邪鬼はひねくれ者だというが、こういう人はけっこう大切だ。前へ前へと進んでいるときに、後ろを振り返る。真正面から向き合っているときに、裏に回って見ようとする。都合の悪いことを尋ねられたら、「記録も記憶もございません」と返答する。いやこれは、...
江戸中期

ここが思案の福渡

越すに越されぬ大井川、と謡われた大井川の渡し。すぐ近くの場所を現在、東海道本線が通過している。交通の要衝は今も昔も変わらぬということだろう。ここを通らざるを得ない地形上の理由があるのだ。地方の街道とて同じこと。本日は備前岡山と作州津山を結ん...