安土桃山

児島郡で最高所に築かれた山城

信長の成功の背景には「湖城ネットワーク」があったという。琵琶湖の周囲に築かれた四つの城、すなわち本拠の安土城、光秀の坂本城、信澄の大溝城、秀吉の長浜城である。近江を制する者は天下を制すと言われるように、琵琶湖の制海権を押さえることで、京への...
鎌倉

一遍上人の美作巡錫物語

宗教的な高揚感を得るためには、まずは無心になることが大切だ。静かに手を合わせて礼拝する。そして一心不乱に「南無妙法…」なり「南無阿弥…」なり、または「オンコロコロ…」なり、宗教的な言葉を唱えるとさらによい。大勢で一斉に勤行すれば、そこに聖な...
古墳

卑弥呼との太いパイプを持つ人物

前方後円墳は近代考古学が生んだ名称であり、江戸時代には茶臼山、双子塚、車塚と呼ばれていた。それぞれ古墳の形状を何に見立てるかであるが、このうち車塚は牛車に見えたということらしい。牛車と言われてもおじゃる丸のイメージが湧くだけだが、どのような...
戦国

あら事々しの御待設けや

助けを求めに行って断られたら、どんなにつらいことだろうか。正保三年(1646)に、清の侵攻に苦しむ南明の鄭芝龍が我が国に援軍を求めた時、御三家の面々は出兵に賛成し、自ら大陸に渡ることを願ったが、重鎮の井伊直孝が無益だと強く主張し、請援拒否の...
戦前戦中

失われた塔を求めて

失われた塔に浪漫を感ずるのは私だけではなかろう。世界的に有名なのはバベルの塔だが、実在とまでは言い難いようだ。それでもマニアックなことに、ブリューゲルの名画を元に塔の高さを計算すると510mになったという。『ブリューゲルへの招待』朝日新聞出...
神話

灘の一つ火ありがたや

夜は暗いが、真の闇を体験することはなかなかない。そこでお勧めしたいのは、善通寺や朝護孫子寺に設けられている「戒壇めぐり」というアドベンチャーコースである。壁に手を当てていなければ右も左も分からない。ゆっくりと歩を進めるうちに、ほのかな明かり...
古墳

岡本のオサバに立てるヘボソ塚

エア・チェックが死語になって久しい。かつてはFMラジオの番組プログラムで流れる曲を調べ、待ちに待ってラジカセの録音ボタンを押したものである。DJの声と曲の始まる一瞬の隙を逃してはならない。そうしてできたオリジナルテープはまさにお宝であった。...
弥生以前

道路にはみ出ている大岩

5月に金曜ロードショーで2週連続で『タイタニック』が放映された。久しぶりに見たが、不朽の名作とはこのことかと改めて感じ入った。沈没の原因は氷山への衝突だったが、警告の軽視や不十分な監視など人為的なミスが事故を招いたと言えるし、一か月遅れの出...
大正

シーメンス事件に見る倫理観

内閣の一つや二つ吹っ飛んでもおかしくない重大事が相次いでも、安倍内閣は安泰だったし、菅内閣の支持率も東京の感染者と同じく下げ止まり傾向にある。安倍内閣ではモリカケサクラというオトモダチへの優遇問題、菅内閣では長男が絡む7万円会食、側近による...
江戸前期

オオヒルメは私のことよとアマテラス

ラー、ヘリオス、アマテラス。共通項は何だろうか。答えは太陽。あの圧倒的な輝き、暖かさに暑さ。神のイメージに最もふさわしいのは、どう考えても太陽そのものだろう。世界の多くの民族が太陽神を信仰している。本日は生命の根源、太陽の恵みに感謝しつつ、...