安土桃山

難所の峠にある奇勝と光秀の城

衆院選が近付き、各地で立候補表明が相次いでいる。誰でも立候補できる民主的な選挙制度なのだが、国会議員が家業のような世襲政治家も多いようだ。立候補者は地盤看板を引き継ぐことができるし、選ぶ側も「あの人の息子さんならいんじゃね」という具合だ。こ...
江戸中期

杉の巨木に掛けられた梯子

保守政党自民党内が総裁選で盛り上がっている。世の中、保守主義者を自認する人ばかりではないはずだが、けっこう国民的な関心も高い。そこで提示したいのは「保守とは何か」という問いである。マスメディアが自民党保守派の主張として採り上げるのは「皇位の...
江戸前期

土地争いを囲碁で解決する

「囲碁ボール」というレクリエーションをご存じだろうか。碁盤に見立てた凹凸マットに白黒のボールをゲートボールのように打つゲームで、五目並べのようにうまく並べると得点がもらえる。全国各地で行われており、日本囲碁ボール普及会という組織もある。競技...
江戸中期

高級小豆「大納言」の由来

岡山の路面電車に「中納言(ちゅうなごん)」という停留場がある。ホームがあるわけでなく路上に色付けされた枠があるだけのスリリングな電停だが、乗客も車も慣れたもので、お互いにきちんと安全に配慮している。中納言という地名は、江戸期にこのあたりにあ...
弥生以前

銅鐸はなぜ埋められたか

古代史上最大の謎は邪馬台国だと書いたが、銅鐸がなぜ埋められたのかも大きな謎である。場所はムラから離れた小高い丘陵の斜面で、埋められ方には規則性がある。埋納の時期は1世紀初めごろと2世紀後半~3世紀前半ごろの二回だとされる。これは、いったい何...
戦後

ここで日本の水と運命が分かれる

自民党総裁選に候補が乱立。いいじゃないですか、それほど人材が豊富だってことです。前回は鉄壁と呼ばれたガースー氏に、雪崩を打ったように支持が集まった。異論を抑え込みコロナ対策に辣腕を振るう強力なリーダーとして期待されたはずだった。しかし、官房...
安土桃山

春日局の三歳児神話

『春日局』は昭和最後にして平成最初の大河ドラマであった。しかし、まったく見ていない。そもそも興味がなかったのだが、それ以上に見る余裕が物理的にも精神的にもなかった。黒歴史を私は生きていた。春日局について認識するようになったのは、『江~姫たち...
奈良

条里制の痕跡を訪ねて

棚田ファンが全国にたくさんいることは知っている。美しい景観や棚田米をアピールして地域活性化に貢献している。同じ田んぼでも条里制のファンやマニアは聞いたことがない。歴史なら条里制のほうが古いのに。問題は景観だろう。棚田の景観は論を俟たないが、...
安土桃山

都鄙の面目、之に過ぐべからず

日本史上最大の謎と言われる本能寺の変。事実関係での争いはほとんどなく、学問的には大したことではない。邪馬台国の場所のほうがよほど大問題である。それでも本能寺がこれほどまでに人気なのは、光秀の動機が不可解だからだ。かつて動機は遺恨説が主流だっ...
戦前戦中

岡山県中山間地域棚田二選

美しい景観をつくろうという意図はなく、生活上の必要に迫られて努力してきたことが、結果的に美観として評価されている。棚田はその典型例だろう。評価してもらおうと仕事を頑張るのではなく、目の前の課題に一つ一つ真摯に向き合ってきた結果を認められたら...