江戸前期 世界に認められた閘門式水門 租借とは何だろうか。借りるのだから自分のものではない。相手から返せと言われることがある。しかし永久租借であれば、永遠に返さなくてもよい。「パナマ運河地帯」がそうだった。アメリカはこの地に総督を置いて支配していたが、カーター大統領の英断により... 2025.04.03 江戸前期
江戸後期 大塩と一緒に決起した門弟 英雄は死なずと生存願望があることから、源義経が大陸に渡って成吉思汗になったとか、西郷隆盛がロシアのニコライ皇太子とともに帰朝するとか、荒唐無稽な説が世間の口の端に上ったことがある。あの大塩平八郎にも生存伝説がある。大阪市天王寺区城南寺町の龍... 2025.03.27 江戸後期
安土桃山 太閤殿下の税制優遇 納税者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、特定寄附金を支出した場合には、所得控除を受けることができるという。所得税の寄付金控除である。公のために貢献すれば、税が軽減されるということだ。税制優遇は、歴史上いくらでもあった。小野市河... 2025.03.24 安土桃山
平安 この世に出現した極楽 三界は安きことなし、なお火宅の如し。衆苦充満して、甚だ怖畏すべし。常に生老病死の憂患あり。妙法蓮華経譬喩品第三の一節である。火宅とは実に言い得て妙で、私もまた先人と同じく燃え上がる炎を前に、「どうしよう、どうしよう」と右往左往するばかりだ。... 2025.03.13 平安
戦前戦中 嗚呼、東京大空襲80年、震災記念堂95年! ゼレンスキー、トランプ両大統領の会談が公開の場で決裂したことを受け、英仏はウクライナと共にある姿勢を鮮明にし、ロシアはほくそ笑み、中国はだんまりを決め込んでいる。正義がウクライナにあるのは確かだが、人命が失われ続ける現実を前にすれば、トラン... 2025.03.10 戦前戦中
室町 奉公に暗からぬ輩なり 明智光秀が信長を弑逆したのは怨恨が原因との説は古くからある。歌舞伎の演目「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」では、恥辱に次ぐ恥辱に耐えかねた光秀が反逆を決意する姿が描かれた。時代を越えて通じる心情だけに分かりやすい。赤松満祐が... 2025.03.06 室町
奈良 夢のみに継ぎて見えつつ笹島の 嵐に遭った帆船が帆柱を切り倒すのは、少しでも船を安定させるためだ。しかし、それは最後の手段であり、運が良ければ船仲間の救助が得られるが、そうでなければ漂流を始めることになる。大黒屋光太夫の神昌丸がそうだったように。倉敷市笹沖の足高神社は「帆... 2025.02.25 奈良
戦後 思ひ出の亀が滝の夏 この厳しい寒さで山中の滝が凍り、「氷瀑」となっているそうだ。時が止まったかのような造形美を一度は見に行きたいが、雪道を運転する装備も技量もないので辿り着けないだろう。本日は寒ではなくて涼を求めて夏に訪れた高梁川水系最上流部の滝のレポートであ... 2025.02.20 戦後
古墳 生産力を高めた吉備の王者 吉備の古墳なら全国第4位の造山古墳もいいのだが、三大巨石墳と呼ばれる巨大な横穴式石室も見応えがある。うち二つは「美女とこうもり」「桜でも古墳でも権力を誇示」で紹介済みだ。牟佐大塚の被葬者が上道氏であるのに対して、本日紹介の古墳は下道氏だと考... 2025.02.18 古墳
戦後 町指定文化財だったムクノキ 新日本名木100選(大阪市・読売新聞社)にムクノキは5本選定されており、岡山県からは「横川のムクノキ」が入選している。樹齢が長くて巨樹になりやすく、空洞化により異形の外観を呈するからか、「偉大な帝王の幻の旅路」や「宇那提の森はどこか」のよう... 2025.02.12 戦後