安土桃山

進退窮まった武将の最期

十年以上前のことである。リビアのカダフィ大佐が血まみれになって拘束される映像とともに、その死亡が報道された。国連演説で国連憲章を放り投げたとか、セントラルパークにテントを設営しようとして拒否されたとか、エピソードが懐かしい。結局テントが建て...
江戸中期

数の圧力で妥協を引き出す

ウクライナ国境に10万のロシア兵が集結し、もはや侵攻前夜だと言われている。バイデン米大統領は強い制裁を示唆してロシアを牽制し、マクロン仏大統領とショルツ独首相はロシアと直接対話して戦争を回避しようとしている。マクロン氏はプーチン露大統領がウ...
戦前戦中

おれはこれから日名倉の木戸へ行く

遅刻すると人の信用を失いかねないが、勝負には勝てるのかもしれない。宮本武蔵の教訓である。生死を分ける闘いなのだから、手段を選ぶ必要はないのだろう。それでもやはり、いざという時にこそ遅刻はしないほうがよい。美作市後山に「宮本武蔵 山牢跡」があ...
飛鳥

旧作東町の古代ランドマーク二題

私が物心ついた頃に日本一の高層ビルはサンシャイン60だった。エレベーターの階数表示がどんどん変わるに驚いた。このビルを東京都庁が抜くとさっそく登り、無料に懐の深さを感じた。都庁を抜いたのは横浜ランドマークタワーだったが、見上げたのみだ。これ...
南北朝

後醍醐伝説が生じた背景

今回の大河は戦国でも幕末でもなく鎌倉初期である。ドロドロした歴史がどのように描かれるのか楽しみだ。ドラマは大どんでん返しが描かれると盛り上がるが、それなら『太平記』に勝るものはないだろう。主上御謀反が失敗に終わり後醍醐帝は隠岐へと流されるも...
古墳

温羅がつぶやく「アオハカかよ。」

「青陵」という名称の学校はけっこうある。青春だとか丘陵だとか、どことなく爽やかなイメージと語感があるからだろう。ところが、申し訳ない。本日は同じ「青陵」なのだが、お墓の話をすることとしよう。岡山市北区谷万成二丁目の青陵神社に「青陵古墳」があ...
安土桃山

絶景スポットと山城の関係性

神南備山展望台は津山の市街地が一望できる絶景スポットである。かつては夜景スポットとして知られていたが、風紀上よろしくなかったためか、今は夕方には施錠されるようだ。まあ夜景もいいが、ここは眺望を楽しみたい。遠くは泉山(いずみがせん)、その手前...
明治

あじさい寺は文学のお寺

「あじさい寺」として親しまれているお寺は全国各地にある。境内を何千もの花々が彩り、訪う人の目を楽しませてくれる。私が訪れたのは梅雨入り前の初夏。それほど咲いてはいないが、ところどころに瑞々しい装いを見ることができた。ここは作州津山の長法寺。...
江戸前期

旅の空に名月を見た宗匠

SNSもメールも電話もなかった江戸時代に、人々はどのようにして連絡を取り合っていたのだろうか。事前に手紙を送っていたとしても、それぞれに都合や事情があるだろうし、うまく会うことができたのだろうか。本日はある紀行文を読むが、特段困ったことはな...
大正

津山のモダニズム建築

美作の小京都、津山市の魅力は旧出雲街道沿いにある。令和2年の暮れに城東地区に続いて城西地区が重要伝統的建造物群保存地区、いわゆる重伝建に選定された。江戸の面影を残す城東地区に対して、城西地区は大正ロマンで楽しませてくれる。岡山からわざわざ訪...