鎌倉 十三重石塔が伝える慈悲の心 新ローマ教皇にレオ14世(第267代)が選出された。これまで13人のレオ様がいらしたのだが、世界史に名高いのは大教皇レオ1世Leo Magnus(第45代)であろう。フン族の大王アッティラと会見し、そのローマ侵攻を防いだのである。レオ2世(... 2025.05.12 鎌倉
戦後 米を喰い荒らして封じられた岩 先月25日の夜明け前、三角形に並んだ月と金星、土星が困り顔に見えると話題になった。月が逆の向きだとsmiley face moonと呼ばれるようだ。目と口の認識を瞬時に行う本能を持つ私たちは、いったん顔に見えたら、そうとしか見えなくなる傾向... 2025.05.09 戦後
弥生以前 放散虫が教えてくれた正直慈善 「ゆるぎ岩」を揺らしたことがある。動きそうにないものを動かせた時の感動は忘れ難い。「法道仙人」の遺跡を訪ねたことがある。鉢をドローンのように飛ばしていたのだという。あまりにも荒唐無稽な話で信じ難い。両者がコラボすると、次のような伝説になる。... 2025.05.07 弥生以前
江戸中期 討入りをしなかった忠臣 岳飛に秦檜、島田叡に泉守紀、そして大石内蔵助に奥野将監。ヒーローの陰には不当に評価される者がいる。現実を見据えて最適解を見出して行動したはずが、「保身に走った」と中傷される。人の評価は善悪二元論で論じることはできないはずだ。加西市下道山町の... 2025.05.03 江戸中期
戦後 品の滝アンドゥトロワ 広島県では現在、27の自然環境保全地域を指定している。このうち滝の名を冠しているのが二つあり、「常清滝」は「1億年前の崖を流れ落ちる水」で紹介した。本日はもう一つの「品の滝」である。この滝は音よし、姿よし、アクセスよしで、しかも三度楽しむこ... 2025.04.30 戦後
戦後 鮎は帰るが人が帰らなかった滝 鮎は海で育ち、春になると川を遡上する。冷たく澄んだ水を求めているのだという。私たちも夏になると滝を見に行く。水音が涼を誘うからだという。いや、濁った俗界がいやになって、清澄な自然に浸っていたいからかもしれない。私は鮎になりたい。兵庫県佐用郡... 2025.04.28 戦後
明治 兵庫県は七国から成る!? 「兵庫五国」と言って、兵庫県は摂津・丹波・但馬・播磨・淡路の五つの国から成り立っていることから、県民はその統一性と多様性を誇りにしている。但馬・播磨・淡路は全領域を含み、丹波・摂津はその一部を県域としている。さらによく調べると、西隣にある備... 2025.04.24 明治
戦後 潮水が掛かったという滝 アララト山の標高4000m地点でノアの方舟の残骸が発見されたという。旧約聖書の伝える大洪水はやはり本当だったのか。干拓地なら「ここが海だった」と言われても納得するだろう。海から遠い場所で海の証拠が見つかったケースは「二千万年前に津山は海だっ... 2025.04.14 戦後
戦前戦中 カンチレバートラスによる長径間 近年は橋梁のライトアップで夢のように幻想的な景観を見ることができる。人工的な景観美なのだが、橋梁デザイン本来の美しさを光が増幅させている。世の橋は数で言えば上路式が圧倒的に多いが、景観としてはやはり下路式に華がある。本日は岡山県山大河川の一... 2025.04.11 戦前戦中
戦後 長くて楽しい滝登り 地球の表面は知り尽くされているように思えるが、時に新発見がある。令和3年9月10日、奄美市と同市在住の写真家が「奄美市名瀬小湊地内で巨大滝を発見した」と発表した。形状は段瀑、海岸瀑、分岐瀑で落差181m。九州一だという。アクセスが容易でない... 2025.04.07 戦後