室町 仏像最強のパワースポット 仏様にはいろいろ種類があって、どなたがどんな方かさっぱり分からぬ。聞くところによれば、一番偉いのは如来で、菩薩、明王、天と続くそうだ。如来にも様々な方がいらっしゃるが、浄土系宗派は阿弥陀如来、真言系は大日如来、仏像としてけっこう人気なのは薬... 2023.03.23 室町
戦後 1.5mの険道をゆく 酷道とか険道という国道や県道とは思えないような道路があり、それを楽しむスリリングな趣味もある。快走するドライブがよいに決まっているが、人はなぜ酷く険しい道を走ろうとするのだろう。その日、私は地元の方が美しいという滝を見に行くため、進入したこ... 2023.03.20 戦後
安土桃山 草も木もなびかせた戦国武将 武田氏と言えば信玄と勝頼。大河『どうする家康』では阿部寛さんと眞栄田郷敦さんが演じている。山梨県に足を踏み入れたことがないので、信玄父子の史跡を紹介することはできない。それでも以前の記事「旗本になった武田氏」で、信玄の弟信実の後裔を紹介した... 2023.03.17 安土桃山
戦国 名族が築いた見事な山城 まだ『鎌倉殿』にこだわっているので話を始めるが、伊賀の方(のえ、菊池凛子演)は夫の義時に毒を盛った。んなわけねーだろと片付けられないのは、藤原定家『明月記』に記録されているからだ。安貞元年(1227)4月11日条には、承久の乱に与して潜伏後... 2023.03.14 戦国
鎌倉 偉大な帝王の幻の旅路 今度合戦不起於叡慮、謀臣等所申行也、於今者、任申請可被宣下、於洛中不可及狼唳之由、可下知東士者、このたびの合戦は私の考えで起きたのではなく、はかりごとをめぐらす悪い奴らが言い出して実行したものだ。今においては、幕府の申し出に従い、宣旨をくだ... 2023.03.12 鎌倉
安土桃山 秀吉の侵攻に抵抗したお殿さま 江戸時代になって書かれた軍記物は臨場感があって面白いのだが、必ずしも史実を反映させているわけでない。実際はどうなのかを一次史料で確認する必要がある。当事者が記録を残すことはあまりないが、筆まめな秀吉は戦況報告を国元やねねに送っており、史実の... 2023.03.09 安土桃山
南北朝 鎌倉幕府を滅亡させた一矢 名古屋山三郎(なごやさんざぶろう)は出雲阿国の夫で、共に歌舞伎の祖とされるが、どこまでが史実か分からない。ご先祖さまは名越(なごえ)流北条氏だという。名越流の祖は『鎌倉殿の13人』で次郎と呼ばれた朝時(ともとき、西本たける演)である。本日は... 2023.03.06 南北朝
南北朝 冬枯れや後醍醐天皇夢の跡 2001年に起きた同時多発テロの映像は衝撃的だったが、それに先立つバーミヤン大仏の破壊にも大きなショックを受けた。どちらも巨大なものが瓦解する映像だったが、それは単に物理的な崩壊に止まらず、人々の精神的な支柱がなぎ倒されるように感じたものだ... 2023.03.03 南北朝
幕末 最新情報はオランダ語から 文久の改革は三大改革以上に特筆すべき改革である。幕府による大名統制の根幹をなす参勤交代が改められたのだ。隔年交代制は3年に一度、江戸在留期間は100日となった。地方分権が進められたのである。時に文久二年(1862)、様々な可能性を秘めながら... 2023.02.28 幕末
戦国 山岳城郭ネットワーク 登山の好きな人は縦走の醍醐味をよくご存じであろう。最初のピークに立つと次のピークが遠くに見える。あの稜線、あの距離をこれから走破するのだ。高揚感とともに、山から山へと渡っていく。その縦走路に城跡があればなおいい。戦国武士も同じ景色を見ていた... 2023.02.26 戦国