南北朝 大楠公の下を湊川が流れ ナポレオンの騎馬像もそうだが,馬の後ろ立ちはポーズになる。馬術でも障害を飛び越す瞬間の写真は迫力がある。まさに人馬一体である。神戸市兵庫区荒田町1丁目の湊川公園に「大楠公像」がある。写真は桜が咲く前に撮影したので今一つだが,今年も美しく咲き... 2009.04.19 南北朝
弥生以前 弥生人の創造力と現代人の想像力 ここに大きな建物があった,などと言われても想像がつかない。それならば復元して見せよう。そうした国の補助事業が「歴史ロマン再生事業」だ。地方の拠点となる遺跡等を総合的・複合的に整備して公開し,ふるさとの歴史や文化に対する理解を深めることをねら... 2009.04.11 弥生以前
戦後 祝・児島湾締切堤防完成50周年 オランダのアイセル湖についで世界第2位の面積を誇る人造湖,それが児島湖である。地元では「淡水湖」と水の性質による呼称が定着している。児島湾を堤防で締め切って淡水湖をつくり,干拓地の灌漑に活用した。おかげで岡山市南部は有数の米作地帯として発展... 2009.03.29 戦後
源平 白拍子悲話 『平家物語』の中でも,妓王・妓女の物語は諸行無常あるいは盛者必衰の理をよく表す。二人は姉妹で京・堀川の白拍子であった。平清盛の寵愛を得て優雅な日々を送っていたが,やがて清盛の心は若い仏御前に傾いてしまう。世の無常を嘆いた姉妹は嵯峨野に庵を結... 2009.03.28 源平
大正 震災は忘れた頃に 東海地震説が提唱されたのが1976年だというから,かれこれ30年以上になる。すぐにでも来ると言われたのに,なかなか来ない。来なくていいのだが,こう来ないと慣れが生じて油断につながる。豊島区巣鴨三丁目の眞性寺に「大震火災遭難者供養塔」がある。... 2009.03.26 大正
源平 神戸の港ここに始まる 大都市は平地に形成されることが多いが神戸は別だ。起伏の多いこの町の発展は神戸港の賜物だ。現在は沖へ沖へと拡張して立派な港湾施設がつくられているが,今日は港の歴史をさかのぼり,神戸港発祥の地を訪ねることにしよう。神戸市兵庫区島上町2丁目の築島... 2009.03.22 源平
戦前戦中 今に生きる実篤の理想 武者小路実篤との出会いはマッチ箱であった。デザインされていたのは「君は君 我は我也 されど仲良き」の詩画である。実に素朴で味わい深い。世にはマッチラベルの収集家がいるというが,その気持ちが分かる気がした。白樺派といえば理想主義的なイメージが... 2009.03.21 戦前戦中
室町 花は咲けども山吹の 歴史に詳しくないはずの母が小さい私に繰り返し語ってくれたのが,太田道灌の故事である。国定教科書に掲載されていたというから,母は,学校で,あるいは物語好きの祖父から聞かされていたのだろう。おかげで,有名なあの歌は,おそらく私が最初に憶えた和歌... 2009.03.12 室町
明治 近代産業のシンボル 当時,赤煉瓦は建物を堅牢にするために使用されたのであろうが,今ではレトロでおしゃれなイメージである。日本赤煉瓦建築番付によると,東には三横綱があり,東京駅,横浜赤レンガ倉庫,そして写真の建物である。富岡市富岡に「旧富岡製糸場」がある。写真は... 2009.03.06 明治
明治 蔵造りは大火に強い 景観の創造ほど難しいものはない。なにせ個人の思いだけでは創れないものだ。日本の町は災害との闘いであった。洪水,地震,戦乱,そして大火。景観をすっかり変えてしまうほどの出来事が幾度とあったのだろう。しかし,そのたびに人々は力を合わせ復興させて... 2009.03.02 明治