大正

大正の現役トンネル

煉瓦造りで車一台がやっと通れるトンネル。そう聞くと好奇の心を抑えきれなくなり出掛けてしまった。さすがにトンネルが造られる山へ向かう道は急坂だ。しかし,そのトンネルが見えた時は,ベトナムのミーソン遺跡を発見したフランス人の気持ちが分かった気が...
古墳

謎の勅使と小さな古墳

出雲市大社町の出雲大社で5月14日,勅使を迎えて大祭礼が始まった。勅使というのは天皇陛下のお使いである。衣冠に正装した山田蓉・掌典ら勅使一行が,天皇陛下からの贈り物の五色の絹織物が入った唐櫃(からびつ)を先頭に御仮殿に向かった,と報じられて...
神話

神います風土記の里

神とは何か。哲学的で根元的な問いである。しかし,難しく考えることはない。風土記の舞台を訪ねてみよう。そこは人々が神と崇めた場所がある。現代の私たちも神を感じることができるのではないだろうか。姫路市香寺町香呂字雨ヶ代に「香呂の西向き地蔵」があ...
明治

絵馬の中の戦争

日本史上の合戦はロマンで語られる。神社に奉納される絵馬には,源平や川中島の合戦の名場面が描かれている。しかし,対外戦争となるとロマンでは済まされない。姫路市香寺町香呂に「一原神社」がある。拝殿に日清戦争を描いたと思われる絵馬が掲げられている...
神話

エイの舞う絵馬

蛇の穴と聞いたら,何か恐ろしい所に思える。洞窟のような場所を想像してみる。さて,実際にはどうだろう。姫路市香寺町香呂に「蛇穴(じゃけつ)神社」がある。いらない想像をして失礼だった。花咲く美しい神社だ。神社の由緒には次のような物語がある。この...
戦国

備前宰相生誕の地

宰相とは,現代では首相のことだが,かつては参議の唐名であった。豊臣政権の五大老・宇喜多秀家は,天正十五年(1587),15歳にして参議に任じられる。岡山城主にして参議,「備前宰相」の誕生である。岡山市東区沼に亀の形をした「亀山城跡」がある。...
戦国

梟雄の出世城

謀将やら梟雄やら,宇喜多直家には手段を選ばない策略家というイメージがあるようだ。『太閤記』には,戦国三大悪人として次のように記されている。まことに無道之報、直家にかぎらず。松永弾正忠久秀、斎藤山城守道三、此両人等も直家にひとしく、才高して利...
戦国

岡山の偉大な母

いつの世も母は偉大である。この母あってこその偉人である。厳しく強く,そして優しく。まさにグレートマザー物語である。戦国武将にしても然りであろう。岡山市東区西祖(せいそ)に「宇喜多直家生母の墓」がある。もとは国道2号線より南の寺山地区にあった...
古墳

箸墓÷2=浦間茶臼山

箸墓古墳は卑弥呼の墓であるといわれ,近くの纏向遺跡は邪馬台国の首都であろう,という説が考古学的な成果とともに有力視されるようになった。その箸墓古墳を二分の一に縮小した古墳が吉備にある。岡山市東区浦間に国指定史跡の「浦間茶臼山古墳」がある。墳...
戦前戦中

人と心の結集する場所

GLAY「BELOVED」,薬師丸ひろ子「交叉点」など,人々の行き交う交差点は詩の素材となることが多い。出会いあるいは別れの場であり,目標であったり節目であったりする。そんな辻には史跡もまた多い。和泉市王子町3丁目に聖神社一の鳥居があり,そ...