神話 泉湧く和泉国 地名の由来としてこれほど分かりやすいものはない。泉が湧くので「いずみ」。「いずみ」を二字の嘉名で表すよう律令政府から命じられたことにより,「泉」に「和」の雅字を付け加えて「和泉」となった。和泉市府中町6丁目に「泉井上(いずみいのうえ)神社」... 2009.06.07 神話
江戸中期 和泉伯太藩ここにあり 名族の流れを汲むことは武家の誇りであり,祖先の名を汚さないことが行動規範であった。事実かどうかは別として,誇らしい系図が作成され,その内容が信じられてきた。和泉市伯太町4丁目に「伯太營址碑」がある。付近に「旧伯太藩武家屋敷」もある。伯太(は... 2009.05.28 江戸中期
安土桃山 帰りたいと言った石 帰りたいと言って泣くので元の場所に戻したら泣き止んだ,という石の伝説を時々聞く。今日紹介する話もそれに少し似ている。姫路市香寺町田野に「岩帰大明神」がある。御神体は,腰掛けるのにちょうど良い大きさで「岩帰さん」とも呼ばれる岩である。下の病気... 2009.05.24 安土桃山
江戸前期 赤い山門,赤いポンプ インゲン豆は,隠元和尚が江戸時代に中国から日本へもたらしたと言われている。もちろん和尚は豆を伝えに来日したのではない。禅宗の一派,黄檗宗の開祖として有名な禅師である。姫路市香寺町須加院に「瑞雲山常福寺」がある。隠元の弟子・実伝和尚が開いた黄... 2009.05.23 江戸前期
古墳 入れない播磨の石舞台 石舞台古墳を歴史の教科書で御覧になったことがあるだろう。よくぞ名付けた石舞台。その名の通りの姿である。大きな石のお墓なのかと誤解していた。もともとは墳丘のある,立派な古墳だったのだ。姫路市香寺町須加院に「宮の前古墳」がある。姫路市指定文化財... 2009.05.23 古墳
南北朝 播磨南朝哀史 日本人は哀しい話が好きだ。そして貴種流離譚が好きだ。高貴な御方が華やかな都でその幸せな一生を終える。それは,それ以上のものではない。しかし,貴人が鄙びた土地に倒れる,とくれば,「なぜ」と問いたくなるのが人情であろう。姫路市香寺町須加院に「親... 2009.05.21 南北朝
戦後 雉さんチームがんばれ! 岡山といえば桃太郎だ。桃太郎は,猿,犬,雉をお供として連れている。桃太郎伝説は各地にあって本家争いもあるようだが,銘菓「吉備団子」の知名度によって岡山が抜きん出ているように思える。本日,岡山市北区いずみ町の桃太郎スタジアムで「ファジアーノ岡... 2009.05.17 戦後
神話 鳥居の先に神社がない? 平安時代の延喜式神明帳に記載された神社は,古くから祀られ地域の人々の崇敬を集めており,後世になって「式内社」として社格を誇るようになった。姫路市香寺町須加院に「田川神社」がある。「式内」「郷社」と社格も示されている。一の鳥居と社殿との間には... 2009.05.17 神話
大正 大正の現役トンネル 煉瓦造りで車一台がやっと通れるトンネル。そう聞くと好奇の心を抑えきれなくなり出掛けてしまった。さすがにトンネルが造られる山へ向かう道は急坂だ。しかし,そのトンネルが見えた時は,ベトナムのミーソン遺跡を発見したフランス人の気持ちが分かった気が... 2009.05.16 大正
古墳 謎の勅使と小さな古墳 出雲市大社町の出雲大社で5月14日,勅使を迎えて大祭礼が始まった。勅使というのは天皇陛下のお使いである。衣冠に正装した山田蓉・掌典ら勅使一行が,天皇陛下からの贈り物の五色の絹織物が入った唐櫃(からびつ)を先頭に御仮殿に向かった,と報じられて... 2009.05.16 古墳