古墳

31枚の銅鏡

人は光りモノが好きだ。古代人にとっても金属の輝きは格別だったろう。丸くて輝く銅鏡は太陽と同一視され,呪術的な力があると信じられていた。そんな銅鏡を大量に所有するのは,権力・権威の大きいからだろう。産経新聞の論説副委員長・渡部裕明氏は次のよう...
特集

小さな城の春(あまのさすけ・後)

桜の樹の下には…,梶井基次郎には解った。あの桜の美しさは尋常ではない。昼に見上げると眩しいほどに輝き,夜にライトアップされると妖しいまでに浮かび上がる。有名な場所だけでなく,街の公園,村の鎮守など,そこここで宴会が開かれている。桜の秘密に気...
特集

海上を歩んだ馬の墓(あまのさすけ・前)

兵士は船で海を渡ったが,将軍は馬に乗ったまま海面を歩む。物語にリアリティは不可欠だが,荒唐無稽な話もないと面白みに欠ける。事実から最も遠い創造力の産物が実際の地図上に置かれた途端に,それは伝説と呼ばれるようになる。瀬戸内市長船町土師に「馬塚...
戦後

昭和の急行車両

ホームで待つ人々が何か落ち着かない。もしやと思ったら,やはりそうだった。郷愁を誘う汽車の入線である。撮り鉄ではないのだが,思わずカメラを向けてしまった。この汽車はいったい何なんだ。にわか鉄の旅が始まった。岡山駅9番ホームの津山線に臨時列車「...
鎌倉

美しい武器のふるさと

漫画で刀が登場すると,「~」のような刃文が描かれている。ただの棒切れではなくて刃物なんだと判別する識別子である。戦乱があった古の世から平和な現在に至るまで,日本刀は武器である以上に鑑賞する美術品であった。特に刃文の美しさは,日本刀の価値を左...
戦国

福岡地名由来の地

福岡県の福岡黒田ライオンズクラブが,岡山県の邑久ライオンズクラブと姉妹クラブとなっている。福岡はアジアとの結びつきの深い国際都市であるが,邑久はあまり知られていない。「おく」と読むのも難しい。調べてみると,この二つのLCは戦国時代の縁によっ...
戦国

家を守った愚鈍な智将?

人は神仏に様々なお願い事をするが,家運隆昌は重要なテーマである。とりわけ前近代において御家第一だった頃には,自分の名誉がかかった人生の目標であっただろう。宇喜多家。戦国時代に台頭し,豊臣政権では五大老に数えられた大名家である。一気に戦国の雄...
江戸前期

さらに小さな小京都

京都に似た風情や古い町並みをもつ町を小京都いい,全国京都会議という組織まで結成されている。しかしながら,そこまで大仰ではないが確かに京都の要素を持つ古い町を紹介しよう。瀬戸内市長船町福岡に「殿町(とのちょう)」という通りがある。ここは,「備...
鎌倉

中世の商都

「けしからん坊主だ。一刀両断にしてやる」 そう叫んだ武士は二人の家来を連れて一遍を追った。自分のいぬ間に妻が一遍に帰依して出家していたのである。備前福岡でようやく追いつき,武士はまさに刀を抜かんとしている。教科書にも掲載される一遍聖絵巻四の...
安土桃山

加藤清正一番乗り

七本槍,虎退治など武勇伝の多い加藤清正。豊臣家への忠義,築城の名手,日蓮宗への篤い信仰など,功績,人柄ともにウリの多い興味深い武将である。今日は彼がまだ二十歳の頃に一番乗りの功名を得た城跡を紹介しよう。岡山市北区下足守に「冠山城跡」があり,...