戦後

樽廻船の入った川の跡

廃線跡を歩くという鉄道ファンがいるくらいだから,廃川跡をたどる歴史ファンがいてもよいだろう。ここに昔,鉄道が通っていたのか。どれだけ多くの客車が往復したことだろう。そしてどんなに多くの人生を運んだことだろう。それがテツの感慨なら,この川も負...
戦後

歴史あるカバヤの恩人

学生時代に自転車で通っていた頃,お菓子の工場の近くを通ると,いつも甘~い匂いがした。深呼吸をして鼻で味わって,少しだけ得をした気分になったものだ。味や香りだけでなくパッケージからおまけまで,子ども心をくすぐるしかけに満ちている。今日はお菓子...
幕末

岡山藩が守った大坂

時は文久3年。孝明天皇が将軍家茂を従えて下賀茂神社に行幸し攘夷を祈願した。長州藩はアメリカ,フランスの商戦を砲撃し,しばらく後に軍艦からの逆襲を受けた。薩摩藩にはイギリス艦隊が来襲し城下に火の手が上がった。攘夷と報復の嵐が吹き荒れ,対外的な...
明治

近代製鉄の嚆矢

最初の製鉄所なら八幡製鉄所だと歴史の時間に教わった。新日本製鐵の八幡製鐵所のHPには「工場は1898年(明治31)に本格的な建設に入り、1901年(明治34)2月5日、東田第一高炉に歴史的な火入れが行われ、日本で初めて近代製鉄が誕生しました...
平安

みをつくし

昨夏8月2日(日),車を走らせていると,作家の小川洋子さんが井上靖『天平の甍』の一節を朗読するのが聴こえてきた。FM番組Panasonic Melodious Libraryである。間もなく一行は港にはいった。かつて三韓との交通華やかだった...
戦後

いちめんのなのはな

教科書にも掲載されている有名な詩だそうだが,最近になって初めて知った。山村暮鳥『聖三稜玻璃』から「風景 純銀もざいく」である。ラジオから流れる子どもの声「いちめんのなのはな いちめんのなのはな…」聞いているうちに3年前に撮った写真を思い出し...
戦前戦中

戦前最長のアーチ橋

直線より曲線が安定している。曲がっているのが丈夫とは,橋の話である。アーチ橋は古代ローマの水道橋など,古くから安定した構造であることが知られていた。さらには,その曲線美が街の景観を飾る効果もある。特に大阪は八百八橋,橋を渡らずして旅はできず...
明治

ゼネコンの本店はアール・ヌーヴォー

東京裁判,三島由紀夫のアジ演説,昭和史を語る上で欠かすことのできない2つの出来事があったのが,旧陸軍士官学校本部で陸上自衛隊旧東部方面総監部,すなわち現在の防衛省の市ヶ谷記念館である。三島がバルコニーに立ったあの建物を建てたのが,大阪では有...
安土桃山

秀吉を守った三本足のカラス

(財)日本サッカー協会公認の「サッカーお守り」がある。青地にJFAのエンブレム,その図柄はおなじみ三本足のヤタガラスである。神話に登場する伝説の鳥,大人気のスポーツ・サッカー,お守りとして授与する神社…復古的なようで現代的なような,この不思...
明治

日本の初期コロニアル建築

明治時代の息吹を感じたければ洋館を訪うがよい。そこには,西洋列強と互角に渡り合おうと背伸びをする元気な日本がある。形は洋にしてその材は和,名も和でありながら調度は洋,和洋混淆の不思議な空間がある。古き良き時代を偲ぶのに相応しい場所である。大...