古墳 前方後円墳+横穴式石室 前方後円墳+竪穴式石室、円墳+横穴式石室という組合せはよく見かけるが、前方後円墳+横穴式石室は珍しい。見学する立場で言えば、墳形は前方後円墳がいちばん古墳らしく見えるし、薄気味悪い石室があるほうがドキドキする。つまり、いいとこどりの古墳であ... 2023.06.18 古墳
飛鳥 完存する古代の登り窯 『ハルカの陶』という陶芸コミックがあり、映画化されて備前市は大いに盛り上がった。備前焼は私もいくつか持っているが、その素朴で飽きの来ない美しさが魅力だ。ルーツをたどると須恵器にさかのぼるそうだ。「陶」も「須恵」も「すえ」と読み、陶器を意味す... 2023.06.17 飛鳥
江戸後期 柞葉(ははそは)の母をおもへば 自己啓発本が売れるのは米国と日本ばかりで、欧州にはあまりないそうだ。有名な古典『フランクリン自伝』は自己啓発本の元祖で、要はおじさんの自慢話なのだという。自慢話が好きなおじさんは、確かにセルフイメージが高い。俺ってすごいぜ、と他人にアピール... 2023.06.16 江戸後期
江戸前期 背負われた殿様が休んだ岩 増田長盛といえば豊臣政権五奉行の一人、関ヶ原で西軍についたものの命だけは許されたが、その後の大坂の陣で子の盛次が大坂方についたため自刃させられた。いっぽう本日の主人公、伊東長実は大坂の陣で大坂方についていたものの、許されて領地まで与えられた... 2023.06.15 江戸前期
戦国 麓に大川巻き無双の要害也 本ブログ開設以来の総記事数が2000本を達成しました。これもひとえに皆様のおかげと感謝し、これからの精進を誓います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。「その昔、うちには城があった。」と言う人がいた。城主だったのーっ!?と驚いたことを思い... 2023.06.14 戦国
平安 山から下ろされた小町の墓 考えてみれば小野小町ほど魅力的な人物はいない。その魅力は『古今和歌集』仮名序における人物評(紀貫之)で言い尽くされているといって過言ではなかろう。小野小町はいにしへの衣通姫(そとほりひめ)の流なり。あはれなるやうにて強からず、いはゞよき女の... 2023.06.08 平安
源平 面影うかぶ月ぞ悲しき 瀬戸大橋は遠きにありて思ふもの、近きに寄りて眺むるもの、渡るものにはあるまじや。開通してしばらくは往復1万円かかり、渡るのにはかなりの覚悟を要した。海上に橋を架けるという人類の偉業は橋の上を走るよりも、たもとから見上げるほうがよく分かると、... 2023.06.05 源平
飛鳥 百済の王子が棲んだ古代山城 古代山城の鬼ノ城が家の近くから見えた時には感動した。なにせ20kmも離れており、もやか霞で見えないこともよくある。遠くまでくっきりと見える爽やかな日には、西方の山々の緑の中に、ほんの少々山肌を確認できる。これが鬼ノ城だ。総社市奥坂に「鬼ノ城... 2023.06.02 飛鳥
戦国 児島のジャック・スパロウ 海賊といえば「ルフィ」だし「ジャック・スパロウ」ということになろうが、カリブ海には実際に「黒髭」という海賊がいた。髑髏と×にした2本の骨をデザインした海賊旗も本当にあったというから、アニメや映画の世界も絵空事ではない。海に囲まれた我が国にも... 2023.05.30 戦国
戦国 制海権を掌握した海城 今年4月、台湾の蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長が会談すると、中国は台湾周辺で軍事演習を行って台湾に圧力をかけた。制海権、制空権に加えて制情報権を奪取する能力を検証したのだという。おたくは袋の鼠ですよ、と台湾に言いたいのだろう。西... 2023.05.27 戦国