戦前戦中 ボクラのつくったお城 城郭ファンならずとも天守閣を見ると観光した気分になれる。しかし,江戸時代から残る本物の天守は12しかない。多くは廃藩置県後に解体されてしまう。今から思えば“もったいない”のだが,屋根が波打ち白壁は剥げ落ちるなどボロボロの建物,無用の長物と思... 2010.07.04 戦前戦中
江戸前期 神となった国学の鬼才 学問の神様,といえば菅原道真だけではない。吉備真備,和気清麻呂の祀られている神社でも同様なご利益があるそうだ。そしてまた,新しい学問の神様に出会った。尼崎市南城内の櫻井神社の境内社として「契沖神社」が鎮座する。僧契沖は日本史で習った。国学の... 2010.07.03 江戸前期
戦前戦中 機銃掃射の証人 「南の方角から小型機が2機現れ銃撃してきました。偶然一緒に走っていた2人の男性が塀の側へと伏せたところへ,機銃弾が直撃し,1人は腹を撃たれ,もう1人は鉄かぶとをがぶっていた頭部に被弾しました。おそらく2人とも助からなかったと思います」米軍の... 2010.06.27 戦前戦中
安土桃山 佐々成政,無念の地 熊本の武将といえば,加藤清正の人気が抜群だ。生誕450年・没後400年が近いということで,「清正くん」という,まんまの名前が付けられたゆるキャラが活躍している。それに比べてと言ったら気の毒だが,清正公の前領主である佐々成政は…。尼崎市寺町の... 2010.06.26 安土桃山
南北朝 怨霊となった南朝忠臣 後醍醐天皇の一宮(いちのみや)・尊良親王は元弘の乱の失敗で土佐に流される。忠臣・秦武文(はだのたけぶん)は一宮の御息所(みやすどころ)を土佐へお連れしようと尼崎から船出しようとするが,海賊・松浦五郎に襲われる。御息所を助けようと舟に乗せたは... 2010.06.24 南北朝
明治 ユニチカの原点 風吹ジュン,手塚理美,紺野美沙子…これで分かったらかなり詳しい。ユニチカマスコットガールである。1974年に初代の風吹からスタートして,現在は17代目が活躍しているという。これだけでもずいぶんの歴史があるが,ユニチカの原点はさらにさらに遡る... 2010.06.23 明治
江戸前期 今治の仇を尼崎で討つ 曾我物語,伊賀越,忠臣蔵とくれば日本三大仇討である。いずれもドラマティックな展開で後世の人々の心を惹きつける。劇化すれば美しい物語であっても,史実では陰惨な出来事に違いない。仇討は人間の情念の塊りのような事象である。尼崎市東本町一丁目の辰巳... 2010.06.21 江戸前期
源平 早めに別れさせられた静御前 「いかに静,このたび思はずも落人となり落ちくだるところに,これまではるばる来りたるこころざし,かへすがへすも神妙なり。さりながら,はるばるの波濤をしのぎくだらん事しかるべからず。まづこのたびは都にのぼり時節を待ちさふらへ」(ああ静よ,このた... 2010.06.19 源平
源平 義経,終わりの始まり 勢いのあるうちに選挙を,とは現代の政治家が言っていることだが,確かに調子のよい時には結果もついてくる。逆もまた然りで,まさに泣きっ面に蜂,下り坂を転がる石のように落ちていく。源義経の人生はそのようなものだ。非凡だからドラマになるのだ。屋島の... 2010.06.13 源平
江戸中期 摂州皿屋敷 いちま~い,にま~い…井戸から皿を数える声が聞こえる。皿を失くしたことで責め殺され,井戸に沈められたお菊の声だ。ご存知,播州皿屋敷とか番町皿屋敷とか呼ばれる幽霊話である。暑くなるのがやや遅めの今年だが,涼を誘うことで暑さも呼び込むことにしよ... 2010.06.09 江戸中期