明治 ここに地終わり海始まる 犬吠埼には行ってみたかった。台風概況でよく耳にした岬だったから。台風の位置を示す起点となっていた。犬吠埼の東南東約230kmなどと。“イヌボーザキ”という語感に地の果てのイメージを重ねて聞いたものだった。銚子市犬吠埼に「犬吠埼灯台」がある。... 2011.03.05 明治
明治 元始、女性は実に太陽であった 「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった」と平塚らいてうが高らかに謳った『青鞜』の発刊は、日本女性史の画期をなす出来事だが、その現場はあまり知られていない。文京区千駄木五丁目のNTT駒込第一ビルは「『青鞜社』発祥の地」である。それを... 2011.03.03 明治
大正 潮を観る、汐を見る 森鷗外に現代語訳が出ている。鷗外は古典だが古文か?とも思ったが、むかし教科書に載っていた『舞姫』が読むのにつっかえて途中で放り投げたことを思い出した。もう漫画でも何でもよい。とりあえず鷗外ワールドに入ることが大切だ。今日は鷗外の執筆環境に入... 2011.02.27 大正
戦前戦中 直ぐなる竹の心 ぐっさんを見る目を変えたのは大河ドラマ『新選組!』で永倉新八を演じてからだ。器用で面白い芸人さんとは思っていたが、そんなものではない。あの眼光にあの声音、永倉新八の人物像を見事に表現していた。北区滝野川七丁目に「新選組永倉新八墓」がある。永... 2011.02.26 戦前戦中
大正 明智小五郎がデビューした坂 どうも菊人形に興味が湧かない。スタイリッシュな雰囲気が感じられない。スタイリッシュな菊人形?イメージがつかめない。園芸細工としてはよくできており、伝統文化として観賞すれば、それなりの楽しみ方もあるのだろう。だが、つい『犬神家の一族』のシーン... 2011.02.24 大正
戦前戦中 高輪のランドマーク 子どもは消防車が好きだ。図鑑に載っている特殊な形態の車両を見ては喜んでいる。街中でそんな車を見つけようものなら大きな声で叫ぶ。消防署には生活に安全、安心を提供してくれる存在として、私も敬意と感謝の念を抱いている。特にこの消防署を見て、その思... 2011.02.21 戦前戦中
幕末 近藤勇の最期 誰でも普通お墓は一つだが、個人のお墓がたくさんあるというのは、故人を慕う人が多いからだろう。新選組局長の近藤勇もその一人だ。近藤勇は斬首されたから首と胴は別になったが、それぞれ複数の塚があるというから謎めいた話でもある。北区滝野川七丁目の寿... 2011.02.20 幕末
戦後 板橋の板橋 地名には何がしかの起源があるはずだ。大阪は上町台地に坂があったのだろう。岡山には丘みたいな小さな山があったに違いない。では板橋には板の橋があったのか。行ってみると、それはあった。もっとも板の色をしたコンクリート製だったが。板橋区仲宿に「板橋... 2011.02.17 戦後
明治 時を越えた愛の絆 豊臣秀吉死後の混乱の中で、五大老の地位から近世大名として存続できなかったのは宇喜多家のみである。時流を読み誤ったのか運が悪かったのか。うまくすれば近代華族となっていたかもしれない。板橋区板橋四丁目の東光寺の境内に「宇喜多秀家の墓」がある。ま... 2011.02.15 明治
江戸後期 帝国陸軍発祥の地 各地のイベントで鉄砲隊が登場し轟音を響かせて会場を盛り上げている。今でこそ出しものの一つだが、かつては軍事技術の最先端だった。板橋区民まつりで毎年活躍しているのが西洋流火術鉄砲隊である。我国陸軍創設者の一人、高島秋帆先生の事績を今に伝える鉄... 2011.02.13 江戸後期