戦前戦中

地下壕にも平和を!

洞窟が好きだ。ケイビングをするほどではない。この先どうなっているのだろうというミステリー感と、夏の外気との温度差を味わえたらそれでよい。しかし、今日紹介する地下壕からは私の呑気さとは裏腹の追詰められた日本の姿がが見えてきた。館山市宮城に「館...
戦後

中国を思い起こさせためがね橋

眼鏡橋といえば九州に多い。しかし、今日紹介するのは関東地方で、しかも3連アーチ、しかもあの有名作家が描写していた。千葉県安房郡白浜町滝口(現南房総市白浜町滝口)に「めがね橋」がある。長尾橋とも眺尾橋ともいう。明治21年(1888)3月に長尾...
江戸前期

空を飛び海を歩いたお坊さま

即身仏に興味があって『日本ミイラの研究』(平凡社)とか『日本のミイラ仏をたずねて』(晶文社)という本を読んだことがある。暗い石室の中で何を考えていたのか、すでに心身脱落の境地に至っていたのか、途中で「やめときゃよかった」などと思わなかったの...
明治

条約灯台の気品

端っこが好きなので最南端と聞くとついつい行ってしまう。日本の最南端の沖ノ鳥島には行けないが、ここなら行ける。千葉県安房郡白浜町白浜(現南房総市白浜町白浜)に「房総半島最南端の地」の碑が建てられている。以前に千葉県最東端の犬吠埼、最西端の洲崎...
明治

白鳥はかなしからずや

どの学年のことだったか、国語の教科書で「白鳥は哀しからずや…」の歌を習った。この作品は勝れて叙景的であると同時に、孤独な自分を投影できる叙情的な秀歌である。すぐに憶えて何度も口ずさんでみた。どこが舞台なのかと思ったらここだった。千葉県安房郡...
大正

会いたかった灯台

灯台は岬のシンボルだ。岬めぐりの自転車を走らせて灯台を目指す。登山家が頂上を目指すように、輪人は灯台を目指す。それは一義的には達成感を得るためであるが、灯台そのものの美しさに触れるためでもある。酷暑にも暴風にも負けず屹立する孤高の気高さに学...
源平

源頼朝の敗走

あの長嶋茂雄もデビュー戦は三振を重ねたのだ。上手くできないからと言って諦めるのは早い。古くは源頼朝でさえ二回戦敗退である。石橋山の戦いで敗れた頼朝は海を渡って逃げたのだ。たどり着いたのがこの場所だ。館山市洲崎に「矢尻の井戸」と「源頼朝公上陸...
鎌倉

あなたの出世かなえます

身分を隠して諸国を廻り民情を視察する。江戸前期の水戸黄門と鎌倉中期の北条時頼はどこか似ている。ご隠居かと思えば天下の副将軍、旅の僧かと思えば鎌倉殿であった。悪人は懲らしめられ善人は救われる。因果応報、善き人には好事が待っている。川崎市中原区...
戦前戦中

トーマスの動く転炉

鉄人28号でなければハウルの動く城である。市民ミュージアム前の巨大オブジェだ。前衛的な作品で驚かせようとしているのだろう。アヴァンギャルドと鑑賞したまではよかったが、芸術作品ではなかった。川崎市中原区等々力の川崎市市民ミュージアム前に「トー...
江戸前期

むかし、御殿があった

目白御殿なら知っていた。田中角栄健在なりし頃、テレビによく映った大邸宅である。音羽御殿もあるらしい。鳩山一郎の豪華な私邸だったそうだ。そして、川崎にも御殿はあった。川崎市中原区小杉御殿町一丁目に「徳川将軍小杉御殿跡」がある。「小杉御殿」は地...