戦後

高度成長を支えた技術

川口を訪れるまでキューポラが何なのかを知らなかった。語感からメルヘンっぽいものと思っていた。川口は鋳物の町である。映画にもなっている。『キューポラのある街』はDVDで見た。やはり列車を見送る別れの場面は圧巻だ。その後の歴史を知っていることが...
江戸前期

今日は何の日、佃煮の日

その日は東京湾大華火祭の日だった。勝どきの辺りだったか自転車で花火を見に行った。もちろん最初から飲む気でいた。ビールは何でもよかったが、つまみはこだわってみたかった。佃島を通る。ここにきて佃煮を買わなかったらモグリだろう、と自分に言い聞かせ...
江戸後期

職業作家の誕生

『南総里見八犬伝』を一度読んでみたい。以前に館山市立博物館を訪れた時、八犬伝の錦絵を見てそう思った。美しい錦絵もストーリーを知らなければ心が動かない。決定的な場面に「キタ―(゚∀゚)―!」と言えるだけの素地があれば、どれほど楽しいことか。江...
江戸中期

非常の人、火花を飛ばす

本日放映のNHK『歴史秘話ヒストリア』は「痛快!江戸のお騒がせ男~天才・平賀源内の先走り人生~」だった。エンディングで親友・杉田玄白による追悼文が紹介された。源内がどのくらい騒がしかったかをよく伝えている。ああ、非常の人 非常の事を好み 行...
江戸前期

カエルが飛び込んだ場所

古池や蛙飛こむ水の音この句を俳画にすると面白い。ある人はカエルが飛び込む瞬間を描くだろうし、ある人は飛び込んだ後の水の波紋を絵にするだろう。また別の人は音に気付いた芭蕉の!を表現するだろう。イメージが湧き、動きがあって、音がする。まさに俳句...
江戸後期

海峡に名を残した人

てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた安西冬衛の「春」という一行詩である。はかない蝶が荒々しい韃靼海峡を渡る。大小、強弱の見事な対比、見たこともない風景なのに見た記憶となるように映像化できる。そもそも韃靼海峡という名称自体で想像が掻き立てられ...
戦前戦中

無差別爆撃の記憶

中国の重慶、ドイツのドレスデン、そして日本の東京。世界三大空襲というつもりはないが、無差別爆撃に曝され大きな被害が出た都市である。広島、長崎こそ無差別の大量殺戮だともいえよう。被害の大小を問わず犠牲者が非戦闘員から出ることが、戦争をしてはな...
江戸前期

元禄の紀伊國屋、昭和の松下

紀伊國屋といえば、小さい頃からよく行った本屋さんだ。紀ノ国屋といえば、オリジナルバッグが有名な高級スーパーだ。東京土産に買って帰ったことがある。紀文といえば、ちくわ、かまぼこにはんぺんだ。うちの近所のスーパーでもよく置いてある。そして、本当...
戦前戦中

東京都の恩人の命日

白河の清きに魚もすみかねて…、この狂歌のせいか、学校で習ったころから松平定信のイメージがどうもよくない。決定的だったのは、みなもと太郎『風雲児たち』を読んだときである。田沼意次の新政策に共感すればするほど、定信が頑迷固陋の政治家に思えてしか...
江戸前期

奥の細道の起点

国語の教師で奥の細道ゆかりの地を巡る旅を何年間にもわたってやっている人がいた。月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり、人生は旅そのものJourneyであることを実感しようとしていたのだろう。江東区深川2丁目に「採荼庵(さいとあん)跡...