戦前戦中

黒潮と特攻艇

一番好きな焼酎は「青酎」である。芋焼酎はかくあるべし、と勝手に思い込んでいる。よく行く居酒屋にあるので、毎回飲んでいるが、いったい一杯いくらなのだろう。びっくりするような料金を請求されたことがないので、普通なのだろうが、けっこう幻な焼酎らし...
戦後

地球がボイラー

エネルギー生産は、いかにCO2を排出しないかがエコの指標だったが、今やいかに危険でないかが地球への優しさというか生命の安全保障の最低条件となった。地震は困ったものだが、動く大地の最前線である日本には火山が多い。その熱を利用したのが地熱発電所...
江戸前期

八丈島に生きた五大老

「うきうきクラブ」という、一見のうてんきな名前の団体が、岡山商工会議所内に存在する。しかし、よく考えていただきたい。岡山で「うき」と戦国マニアに問えば、即座に「宇喜多」と答えるであろう。そう、「うきうき」とは、高揚した気分ではなく、お猿の鳴...
戦後

八丈島のキョン!

八丈島にキョンがいるとは知らなかった。というかキョンが動物であることすら思ってもみなかった。『がきデカ』のこまわり君の意味不明なギャグとしか理解していなかった。東京都八丈町大賀郷の八丈植物公園に「キョン」がいる。耳慣れていなかったので天然記...
明治

美しい明治の鉄道橋

古代ローマの水道橋はその技術の高さを示す例として歴史の教科書に掲載されている。私はこの日の夕刻、碓氷峠から自転車でつづら折りの道を降っていたのだが、突然現れた水道橋にびっくりした。いや、水道橋ではなく鉄道橋だったのだが、見た瞬間に思い出した...
平安

あっちこっち神社

国道18号線で軽井沢に入ると「標高1003m」という標識が目に入る。道路標識風の色遣いで、かくも大きく示すことはなかろうに、とも思うが、標高が四桁というのは干拓地に住む人間にとってかなり衝撃的な数値だ。四桁なのに地面が平らだ。平らといえば沖...
戦前戦中

堀辰雄が描いた分かれ道

また、人生の話をするが、振り返った時に「ああ、あの時が分かれ道だった」と思うことは誰もがあるだろう。思ったところでどうしようもないから、あの時にはあれしかなかったのだ、いやむしろ自分の選択は間違っていなかったのだと、自分を納得させてみる。何...
江戸前期

冥土の旅の一里塚

マラソンの君原選手は苦しくなると「あの電柱までは」と手近な目標を立てて走ったという。おそらく江戸時代の旅人も一里塚にたどり着くと「ここまで来たか」と振り返ったに違いない。電柱であれ一里塚であれ、人が足を前に進めるうえで目印の役割は大きい。長...
鎌倉

鞭を逆さに突き立てた武将

源頼朝といえばあの顔が浮かぶ。そう、神護寺蔵の伝源頼朝像である。しかし、近年の研究によれば像主の比定に誤りがあったのだという。あの武将は源頼朝ではないのか!?学校の先生が「これは源頼朝の肖像です。この絵を見て頼朝がどのような人物か想像してみ...
室町

龍が地上に現れた場所

真夏の旅では水を見るだけで涼感が得られる。私は干拓地で育ったせいか清冽な湧水を見たことがなかった。それゆえ浅間山麓の古刹の池に湧く水のことは忘れ得ない。長野県北佐久郡御代田町大字塩野の真楽寺に「大沼の池」がある。水の清さにではなく、藻の鮮や...