江戸前期

さんまは目黒に限る

さんまを焼く匂いほど、食欲中枢を刺激するものはない。ビールがプハぁである。生きる喜びを改めて感じるだろう。幸せとは意外に身近にあるものなのだ。ただ「さんま祭り」というイベントはどこにでもあるわけではない。かつて根室でさんま祭りに参加して感動...
奈良

古代日本の韓流

こうくり、しらぎ、くだら、と習ったと思ったら、コグリョ、シルラ、ペクチェ、だとか。高句麗、新羅、百済である。読みが色々あるのは、ややこしいのではなく奥が深いのだ。渡来人という実感の湧かない歴史用語も、枚方市に百済王神社、多治見市に新羅神社が...
戦後

いちめんの曼珠沙華

曼珠沙華には何かがあると思わせる強い個性がある。これが熱帯の植物なら何も驚かないだろう。山間部の夏が終わり気温の変化が感じられる頃、緑の中に突然のように現れる紅い花。彼岸花と一般的には呼ばれるが、キツネ花というのも聞いたことがある。有毒とい...
江戸後期

エキゾチックなひょうたん島

地上の楽園というキャッチフレーズは政治的にイメージがよくないが、字義のみ理解するなら、ぜひ行ってみたいものだ。手元のパンフレットには「すぐそこの、楽園島」だとか「東京都亜熱帯区」の文字が躍る。八丈島で末吉温泉みはらしの湯に浸かって太平洋を眺...
戦前戦中

黒潮と特攻艇

一番好きな焼酎は「青酎」である。芋焼酎はかくあるべし、と勝手に思い込んでいる。よく行く居酒屋にあるので、毎回飲んでいるが、いったい一杯いくらなのだろう。びっくりするような料金を請求されたことがないので、普通なのだろうが、けっこう幻な焼酎らし...
戦後

地球がボイラー

エネルギー生産は、いかにCO2を排出しないかがエコの指標だったが、今やいかに危険でないかが地球への優しさというか生命の安全保障の最低条件となった。地震は困ったものだが、動く大地の最前線である日本には火山が多い。その熱を利用したのが地熱発電所...
江戸前期

八丈島に生きた五大老

「うきうきクラブ」という、一見のうてんきな名前の団体が、岡山商工会議所内に存在する。しかし、よく考えていただきたい。岡山で「うき」と戦国マニアに問えば、即座に「宇喜多」と答えるであろう。そう、「うきうき」とは、高揚した気分ではなく、お猿の鳴...
戦後

八丈島のキョン!

八丈島にキョンがいるとは知らなかった。というかキョンが動物であることすら思ってもみなかった。『がきデカ』のこまわり君の意味不明なギャグとしか理解していなかった。東京都八丈町大賀郷の八丈植物公園に「キョン」がいる。耳慣れていなかったので天然記...
明治

美しい明治の鉄道橋

古代ローマの水道橋はその技術の高さを示す例として歴史の教科書に掲載されている。私はこの日の夕刻、碓氷峠から自転車でつづら折りの道を降っていたのだが、突然現れた水道橋にびっくりした。いや、水道橋ではなく鉄道橋だったのだが、見た瞬間に思い出した...
平安

あっちこっち神社

国道18号線で軽井沢に入ると「標高1003m」という標識が目に入る。道路標識風の色遣いで、かくも大きく示すことはなかろうに、とも思うが、標高が四桁というのは干拓地に住む人間にとってかなり衝撃的な数値だ。四桁なのに地面が平らだ。平らといえば沖...