明治

最後の志士の義挙

秩父困民党の革命運動はその名の通り、負債に困窮する農民たちが主力だったが、侠気あふれる富裕層がリーダーとして活躍していた。それはあたかも西郷さんが不平士族の不満を一身に背負って立ち上がったように、村人への貸付金を自ら放棄して困民軍を率いた豪...
明治

秩父コンミューンの始まり

一揆の始まりは神社がふさわしい。神社は地域のシンボルであり、祭礼の折などに民衆のアイデンティティを確かめる場である。一揆の民衆が一味同心を誓う姿は絵になる。傍から眺めるから「絵になる」のであって、当事者の心情はロマンでは語れない。秩父市下吉...
明治

革命無罪の犠牲者

秩父事件は暴動だったのか革命運動だったのか。コップだって真上から見れば円形だが真横から見れば台形だ。同じものを見ても違って見えるのは当然だ。秩父事件から120年を記念して『草の乱』という映画が公開されたのは2004年。事件はロマンをもって語...
明治

草の乱の舞台

「秩父困民党」なら歴史で習ったとたんにおぼえた。事件の詳細は知らずとも字面だけで、困ったんだなあ、とよく伝わってくる。秩父は遠く、行く機会をつかめていなかったが、秩父事件の映画『草の乱』の公開(平成16年9月)に刺激を受け現地を訪れた。秩父...
室町

徳川氏発祥の地

大河ドラマでは、いよいよ徳川家康が天下を狙って動き始めた。我々は結果を知っているから、すべては家康の手の内にあったんだなと感じてしまうが、実際はどうだったのだろう。天下餅をすわりしままに食っただけではなかったはずだ。今日は彼の先祖の話である...
鎌倉

鎌倉幕府に殉じた武将

中世、近世、近代と数百年間にわたって家名を存続させるのは至難の業だ。武家は歴史の大河の中で、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたる事なし、である。そんな中で争いの世を生き抜いた名家が2つある。薩摩の島津氏と奥州の南部氏である。今日は南部氏滅亡...
室町

室町の博愛思想

博愛思想といえば赤十字社である。日本では西南戦争、世界ではイタリア統一戦争におけるソルフェリーノの戦いが、赤十字社設立の契機となったことは有名である。しかし、敵味方の区別なく人の命を大切にしようという考えは、決して近代の産物ではない。藤沢市...
鎌倉

跳ねば跳ねよ踊らば踊れ

「踊念仏」を一度見てみたかった。一遍、時宗とくれば、このキーワードだ。歴史の授業でそう習った。易行を特色とする鎌倉仏教において、踊りは誰をも法悦の境地に導くパフォーマンスである。平成16年9月23日、時宗総本山遊行寺で踊念仏があるというので...
大正

江の島で考える台湾統治

今年もNHK『坂の上の雲』が待ち遠しい、という方も多いだろう。近代国家日本の青春であるかのように瑞々しい人物像が描かれている。豪華キャストのひとり高橋英樹が演じる児玉源太郎は、日露戦争、二〇三高地攻略の英雄である。藤沢市江の島一丁目に「児玉...
鎌倉

日蓮聖人を救った奇跡

宗教に奇跡はありがちなことだ。イエスも弘法大師もマジシャンのように奇跡を起こす。奇跡を科学的に説明しようとする向きもあるが、信仰に理屈はいらない。信ずる者のみが救われるのだ。日蓮聖人もまた奇跡の人だ。様々な法難にも挫けず布教を続け、今日の日...