室町

世界遺産の名水

夏の暑い日に山で湧き水を飲んだことは、眩しいまでに鮮烈な思い出になっている。それほど劇的な状況で水に辿り着いたわけではない。車で通りかかった場所に湧水があり飲めるようにしてあったのだ。ただ喉の渇きと自然の水が飲めるんだなという単純な理由が、...
江戸前期

かたみにつめる峰の早蕨

『源氏物語』は世界最古の長編小説である、とどこかで聞いたことがある。日本人にとっては誇らしいことだが、世界の人々にも共通の認識なのだろうか。日本人でさえ時代によって様々な読み方をしてきた。この物語がどのように受容されてきたかは、それだけで歴...
平安

平安のヤマトタケル、怨霊となる

怨霊といえば、藤原氏に排斥された菅原道真、保元の乱に敗れた崇徳天皇、そして関東の自立を図った平将門。特に平将門に関しては東京大手町の将門首塚がよく知られている。倒された者が恨みを抱いて怨霊になるのが普通だが、将門を倒した勝者にも怨霊と化した...
奈良

勢の東大寺

「音に名高い千光寺の鐘は 一里聞こえて二里響く」と俚謡に歌われたように、お寺の鐘の音は心に染み入り何がしかの感慨を呼び起こす。それは日本の原風景だったり、早朝の僧侶の凛とした爽やかさだったり、戦時中の金属回収だったりするだろう。全国にある梵...
平安

姿の平等院

「ねんね根来のよう鳴る鐘は 一里聞こえて二里響く」俚謡に唄われたように、お寺の鐘の音は心に染み入り何がしかの感慨を呼び起こす。それは懐かしい思い出であったり、ゆく年くる年であったり、柿だったりするだろう。全国にある梵鐘の中でも特段の優品を「...
江戸後期

辣腕老中ここに眠る

水野忠邦といえばビッグネームだ。結城の観光パンフレットで彼の墓所を見つけると、本日の史跡巡りのゴールと定めた。JR結城駅北側の古寺や城跡を探訪した後、市南部の山川を目指して自転車を南に向け、県道結城岩居線を順調に進んでいるとパンクした。駅近...
平安

『将門記』に登場する寺

史跡巡りはイマジネーションに遊ぶ旅である。一基の石碑から景観と事象を復元する、言わば無から有を産み出す行為である。下の写真を見よ。何もない…さにあらず、法起寺式の七堂伽藍があったのだ。結城市大字上山川字古屋敷に「結城廃寺跡」がある。古色の趣...
鎌倉

鎌倉御家人の実力

『一遍聖絵』には、一遍が筑前のある武士の館を訪れ主人に念仏札を渡す場面がある。ここに描かれている武家屋敷からは、矢倉門、板塀、堀、土塁など典型的な特徴を見取ることができる。そして門番の家来、動物では馬、鷹、犬が描かれ、戦いへの備えをしていた...
室町

御先祖様の顕彰

10月2日は「結城朝光の日」だと結城市が定めている。その心は? 結城市ホームページから引用しよう。1180(治承4)年10月2日、14歳の結城家初代「結城朝光」が、隅田川のほとりで源頼朝に面会し、元服し、家臣となったことが『吾妻鏡』の中に記...
江戸前期

歴史的な言い掛かり

いよいよNHK大河ドラマ『江』が面白くなってきた。徳川と豊臣の最終決戦を登場人物のキャラをうまく立たせてドラマチックに描き出そうとしている。家康による豊臣いじめで淀殿がますますいきり立ってきた。片桐且元は随分と苦悩していた。そんな人間模様を...