古墳

此岸と彼岸との間

古代の日本と朝鮮半島の関係ほど分からないことが多いものはない。私が歴史を習った頃には、日本(倭)が半島南部に一定の支配地域を持っていたという見方をしていたものだ。ところが、それは一方的な見方で、実のところ半島南部諸国に官僚として仕えた、ある...
古墳

皇位にあらず、弓矢を得んと欲す

皇位継承は日本の行く末を左右する大きな問題である。皇位を巡って骨肉の争いをした古代もあれば、後継者が少なくて困っている今日もある。どのように皇位継承がなされたのか歴史を紐解くことは今こそ必要なのだ。大阪府泉南郡岬町淡輪に「垂仁天皇皇子五十瓊...
飛鳥

伝説の孝行息子

母はどうやっても乗り越えられないものだと思う。つい反発してしまうのだが、やはり孝行すべきものだと、いつの間にか素直な子どもに戻っている。そんな思いから親子の伝説の残る地を紹介しようと思う。以前に橘逸勢父子については紹介したが、今日は同じ地の...
明治

夏草や若者たちの夢の跡

古城が草に覆われているのを見ると、兵どもが夢の跡、と口にしてしまう。城主には主君を守り抜く使命感があったかもしれない。覇権を確立する野望があったかもしれない。その思いは決してロマンではなかった。ギリギリの思いで生き抜こうとしていたはずだ。し...
奈良

道鏡政権成立の道程

皇位継承の危機は今だけのことではない。奈良の昔、聖武天皇の御代は特に天平時代と呼ばれ、日本文化史において一つのピークを迎えていた。国際色豊かな平城の都は今日もロマンで語られ、宮廷も栄華を楽しんでいたかのように思える。大阪府泉南郡岬町深日の国...
奈良

万葉歌に吹く風

歌枕を旅するのは玄人の楽しみである。古典に造詣が深いのは勿論のこと、歴史的景観を復元する想像力を持ち合わせていなければならない。とりわけ近代化に伴う海岸の変化は著しい。なにせ日本に残る自然海岸は海岸総延長の50%ほどであり、大阪府では1%以...
安土桃山

石山合戦終焉の地

人名や地名は、人にあっては顔のようなもので、間違えられると本当にがっくりする。しかし、漢字にふりがなが振られているわけではなし、読み間違えは、ままあることだ。「深日」も字面が易しいわりには、難読の部類に入るだろう。大阪府泉南郡岬町に鶴龍山金...
江戸前期

お若えの、お待ちなせえやし

子どものころ町内の運動会で、ペアになる人を探して二人でゴールする種目があった。「友和」のカードを取った人は「百恵」を見つけ出し手をつないでゴールに駆け込んだ。ところが「お軽」が「勘平」を探し、「お七」が「吉三」を求め、「お夏」が「清十郎」を...
戦後

昭和維新の思想家

維新の会が人気である。大阪維新の会というが、国政をも変革しようという構想を抱いている。大前研一という経済評論家が「平成維新」を主張していた。かつて右翼の街宣車は「昭和維新」の断行を叫んでいた。さらに遡ると、大隈重信首相が「大正維新」を唱えて...
大正

子孫の勝手でしょ

「十五夜お月さん」と言われたら「見ては~ねる」という「うさぎ」のわらべ歌が思い浮かぶ。文部省唱歌である。それとは別に野口雨情が作詞した「十五夜お月さん」という歌もあるのを知ったのは、この記念碑のおかげである。目黒区下目黒3丁目の目黒不動尊・...