神話

すみよしさんには負けてまへん

今年は『古事記』編纂1300年で、出雲、淡路島、大和郡山などゆかりの場所で記念イベントが行われているようだ。出雲は国譲り、淡路島は国生みの神話で有名だ。大和郡山は稗田阿礼の出身地ということだ。『古事記』は稗田阿礼が記憶していた歴史物語や伝説...
奈良

あまみこそ行基菩薩は安らげり

夜露死苦とか仏恥義理とか数あるヤンキー当て字の中でも愛羅武勇は秀逸だ。英文の意味を理解すると同時に日本語の音として聞き取り、意味に関連のある漢字を当てはめている。ヤンキーであれ誰であれ愛の告白は勇気がいるものだ。畏れながら神社にも当て字のよ...
平安

受験の神様、無実を祈る

菅原道真公の腰かけた石はうちの近くにもあるくらいだから、けっこう各地にあるのだろう。すべて本当に菅公がお座りになったのなら、水戸黄門もびっくりの行動力である。だから、菅公腰掛石には本当に座ったのかという疑念は常につきまとう。今日紹介する石は...
古墳

仁徳天皇の直轄地

米国連邦政府の直轄地をコロンビア特別区というが、普通にはワシントンD.C.と呼ばれている。江戸幕府の直轄地は天領、鎌倉幕府の直轄地は関東御領という。では、大和朝廷の直轄地を何と呼ぶでしょう? なんだか日本史のテストをしているようで恐縮だ。答...
戦後

区の花はワタ

自治体が制定している「花」は美しいものばかりだ。大阪市はサクラとパンジーに加えて区ごとに花が制定されている。例えば、此花区はサクラとチューリップ、港区はヒマワリとサクラと明るいイメージづくりに役立っている。大阪市平野区瓜破に「区民わた畑」が...
戦後

貨物線を走った幻の特急

踏切を車で通るとき列車が来ないかなと楽しみにしている。一旦停止をするのだが、次にアクセルを踏んだとたんにカンカン鳴り始める。もう渡るしかない。しばらくするとゴーゴーと列車の通過音がする。あーあ、と思うものの、人生そういうものだと諦めるしかな...
源平

小松大明神とは誰なるらむ

神護寺像の源頼朝像は藤原隆信作の似絵の典型例だと思っていたのが、近年の研究によれば真の像主は足利直義だという。同様に平重盛像は足利尊氏だとされる。とすれば頼朝の冷徹さ、重盛の温厚さを見事に表したとする肖像画の評価も覆ることになる。人を見かけ...
飛鳥

瓜を割って差し上げた話

谷町線の駅「喜連瓜破」は読めない。喜連川は知っていたから「きつれ」かと思った。4文字地名はあまり聞いたことがないと思ったら、喜連(きれ)と瓜破(うりわり)の合成駅名であった。さらに興味深いことに、喜連は摂津国、瓜破は河内国に属する。駅の越境...
戦国

幻のキリシタン王国

安土桃山期から江戸初期にかけてのキリスト教の広まりや貿易の拡大には目を見張るものがある。私は考える。鎖国がなかったならば、日本は別の道を歩んでいたのではないか。近代はもっと早くに訪れたのではないか。宗教的寛容を有し貿易立国によって、その繁栄...
江戸中期

逢ひにきたやら南やら

現代において心中は陰惨な事件に他ならないが、江戸時代ではロマンに化することもあった。もっとも人の死を思えば美しいも何もあったものではないが、身分を越えた道ならぬ恋は自由を求める人心の発露である。「曽根崎心中」「心中天網島」は言うまでもなく、...