平安

母の忌日をばせざりけり

「前九年の役」「後三年の役」は対になって記憶される用語である。中国では「前漢」「後漢」、ヨーロッパでは「前ポンメルン」「後ポンメルン」などが知られている。歴史用語なら時間上の位置を表すが、地名なら空間関係を表す。話を大きくしておいて急に引っ...
江戸中期

元禄の政僧は怪僧ではなく名僧

ピース又吉はお笑い芸人であって読書人である。『第2図書係補佐』を読むと、才人とはこういう人のことだとよく分かる。その又吉が、最近話題のドラマ『大奥~誕生』で演じたのが、隆光であった。場面は、道行く母娘を呼び止めた僧侶が「この娘はいずれ高い位...
平安

走り出したら止まらないぜ

武士の棟梁といえば、賜姓皇族の源氏と平氏である。源氏のうち武門として最も栄えたのは清和源氏であり、清和源氏のうち最も栄えたのは河内源氏であった。その河内源氏こそ、後世の武家社会において憧憬の的となった名門中の名門である。大阪府南河内郡太子町...
安土桃山

五右衛門の悔しい思い

また、大河ドラマの話だが、呂宋助左衛門を主人公にした『黄金の日々』は欠かさず見ていた。今から考えると、よくそんなマイナーな人物が主人公になったのか不思議なくらいだが、時代が安土桃山で登場人物に不足はないので、毎週楽しみだった。助左衛門は今の...
飛鳥

我が国初の右大臣を偲ぶ

平氏は壇ノ浦の戦で滅んだというが、平清盛の異母弟の頼盛は生きながらえている。大河ドラマの最終回で、鎌倉へ下向している頼盛が源頼朝のことを「鎌倉殿」と呼ぶシーンがあった。同じ一族とはいえ、当然、様々な生き方はある。蘇我氏も同じだ。大化の改新は...
鎌倉

馬子のいない太子なんて

聖徳太子はいなかったと論じる向きがあるが、蘇我馬子がいたのは確かだろう。ならば、太子の業績とされていたのは馬子の事績ということになる。馬子にも衣装というが、どのような衣装を身に付けていたのだろうか。意味不明な話になってきたので、本論に入りた...
飛鳥

仏教を禁止した天皇

前方後円墳はよくテストに出る重要語句なのでよく覚えている。形状が昔のカギ穴のようで印象が強い。前が方形部で後が円形部だ、と思ったら、築造当時にはそんな認識はなかったらしい。後円部に埋葬施設があるので、こちらを前と見なすことも可能だ。だが、下...
飛鳥

聖徳太子といえば一万円札

聖徳太子の肖像を見てありがたいと思うのは、かつての万円札の記憶のせいだと思う。今の諭吉さんより一回り大きく貨幣価値も高かった。そのありがたさは宗教的な法悦にも似ている。考えてみると浅薄な拝金信仰なのだが、そうではなく、真の太子信仰の史跡を紹...
飛鳥

母子で眠る天皇陵

ひところ女帝論議がさかんであったが、悠仁親王殿下のご誕生により沙汰止みになった。民主党の野田内閣では女性宮家の創設が検討されていたが、政権交代により雲散霧消となりそうだ。復活から遠のいた女帝は日本史上8人10代存在するが、その最初の御方が推...
飛鳥

われ、三宝によらむと思ふ

明治の神仏分離以来、皇室は神道を崇敬し、仏教とは関係がなくなったのかと思えばそうでもないらしい。平成23年3月16日、天皇陛下は法然上人の800遠忌にあたり「法爾大師」という大師号を加諡された。陛下の御心は広大にして深遠であり、今でも仏教の...