江戸前期

天守のない名城

今回で600記事となった。酒を呷って旅を続けブログを綴れることができるのも天神地祇のおかげである。記念の記事は加納城である。とはいえ、決め打ちで訪れたわけではなく、宿から歩いて行ける範囲にあったから行ったまでのこと。その偶然の出会いが史跡巡...
戦国

美濃の蝮VS尾張の虎

前回から今回の記事までに、開設以来の総アクセス数が5万を突破しました。みなさま、ありがとうございます。読売新聞岐阜板が4月9日付けで伝えたところによると、岐阜市教育委員会は8日、戦国時代の戦死者の墓「織田塚」を市史跡に指定した。岐阜市といえ...
古墳

謎の史書ゆかりの史跡

偽書といえば『東日流外三郡誌』を思い浮かべる。近代の偽作であることは明らかなのだが、その壮大なスケールと精緻なディテールには、そうだったのか、と思わせる魅力がある。村史の資料編として公刊されたから論争となったのであって、史書の体裁による創作...
江戸前期

笠がよう似た菅笠が

井原西鶴『好色五人女』に登場するお夏、おせん、おさん、お七、おまんのうち、最も有名なのは八百屋お七で、二番目がお夏清十郎だろう。姫路の夏のイベントに「お夏清十郎まつり」がある。毎年8月9日に実施され、昨年までで64回を数えている伝統行事であ...
奈良

続・祝・美作国建国1300年!

この土日は春の嵐で各地の花見も桜吹雪が舞ったことだろう。少々花冷えのする一日であったが、今日を逃してはならぬと思い津山市の津山城(鶴山公園)の「津山さくらまつり」に出かけた。下の写真は近年復元された備中櫓である。築城400年を記念して200...
奈良

祝・美作国建国1300年!

マンガで地域おこしをするのが流行っている。川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムは別格のすごさだが、鳥取県境港市の『ゲゲゲの鬼太郎』、同県北栄町の『名探偵コナン』などは地域のシンボル的な存在だ。ゆるキャラとは異なり、引き締まっている。隣の岡山県...
鎌倉

『好色一代男』屈指の名場面

謡曲「江口」では、江口の君は最後に普賢菩薩となり、白象に乗って消え去っていくという。遊女としての罪業を自覚し、真摯な思いで仏に救いを求めたからこそ、成仏できたのであろう。罪深いといえば遊女以上に男どもに問題があると思われるが、罪業を自覚しな...
源平

華麗なる平家のページェント

何度も言うが、NHK大河ドラマ『平清盛』は変革の時代を活写した素晴らしい作品だった。新しい発想によって歴史を動かした先駆者としての清盛を余すことなく描いていた。制作側としては、視聴率が取れなかったのは興行的に失敗だったろうが、視聴者としては...
江戸中期

室津本陣の薄明り

『陰翳礼讃』という谷崎純一郎の随筆がある。LEDの光に慣れると少々の光では薄暗く感じてしまう。『陰翳礼讃』はその対極にあって、陰影の美しさを教えてくれる名文である。平凡社の雑誌『太陽』の昭和59年2月号の特集は「陰翳礼讃」であった。古い家屋...
奈良

山部赤人が見た風景

瀬戸内海の美しさは多島美にある。この日、天気はやや不安定で、晴れたり曇ったりしていた。写真では沖の方だけが照らされている。神はこういう一条の光とともに舞い降りるものだと高校生の頃に思ったことがある。そんな光を現国の先生は「太陽のまつ毛」と呼...