奈良

東大寺大仏のモデル

知識の詰め込みだとか知識偏重だとか、知識に対する風当たりは強い。おそらくは、受験前に詰め込んだあれほどの知識は使われることなく失せてしまった、という苦い思いがあるからだろう。しかし、人類が営々と築き上げてきた知の体系を身に付けることは、それ...
奈良

女帝と僧侶の夢のページェント

オリンピックは競技そのもののみならず、開会式や閉会式のセレモニーも見どころの一つである。今回のソチ五輪では、開会式で五輪が開かずに四輪になってしまうハプニングがあった。これを閉会式では、これを逆手にとって、最後の一つをあえて開かず、期待を高...
奈良

女帝と僧侶の夢の都

サワラの西京焼という上品な料理があるが、そもそも、「西京」とは何のことだろうか。明治維新で江戸が東京に改称され、東の京が誕生した。これに対して元からの京都は西の京、つまり「西京」と呼ばれるようになった。そこで、京都の白味噌は西京味噌、それに...
平安

父は大宰府、息子は土佐へ

近くの国の高官が粛清されたとのニュースは酸鼻をきわめた内容で、この21世紀に、と耳を疑うような報道もあった。その一つが、一族が次から次へと処刑されたことである。近代法治国家において、選挙違反でもないのに一族に連座が適用されるなんぞ聞いたこと...
明治

自由は土佐の山間より

自由民権運動こそ近代日本の精華だと思う。近代とは何か。それは経済から見れば資本主義であり、対外的には帝国主義の時代だったが、市民社会の形成という観点からは民主主義の萌芽、発達の時期と捉えることができる。アメリカには独立戦争があり、フランスに...
江戸後期

坊さんかんざし買うを見た

日本三大がっかり名所という有名な観光地がある。むかし、バスガイドさんから、札幌の時計台、高知のはりまや橋、沖縄の守礼門だと聞いた。守礼門は首里城が復元されてからはがっかり度が下がってしまったようだ。私は時計台にも守礼門にも行ったことはない。...
戦後

12個の3が並ぶ地点

車のナンバーにしろスロットにしろ、人はゾロ目が好きだ。平成22年2月22日には何となく気分が高揚したものだ。666は映画『オーメン』に登場するダミアンの頭にあるアザだった。ことは単なる数字の遊びにとどまらない。私たちの地球の地表にもゾロ目が...
明治

やみなん、やみなん!

自由民権運動といえば高知市。板垣退助を筆頭に、植木枝盛、片岡健吉と名だたる「いごっそう」が並ぶ。やはり太平洋のような大きな風景を見て育つと大人物になるのだろうか。本日紹介する中江兆民先生も型にはまらない才能と胆力の持ち主である。高知市はりま...
戦前戦中

高知で出会った啄木のお父さん

坂本龍馬は小さい頃、泣き虫だったらしい。そんな子が長じて日本を動かすようになるのだから、今の子も夢が持てるというものだ。石川啄木は言うまでもなく泣き虫である。浜辺で泣きぬれながらカニと遊んだ人なのだ。どんだけ泣くんやと言いつつ、いつの間にか...
幕末

案外さんと残念さん

尼崎の「残念さん」なら一度紹介したことがある。大阪にも「残念塚」がある。残念、無念、再来年ともいう。何かを成し遂げようと思ってできなかったことは多い。歴史に残ったかもしれない未完の大業もあれば、あーあで済んだ私事もある。尾道市西久保町に「残...